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伊勢・津波避難タワーの下を泳ぐこいのぼり その目的は「いざという時のために」

伊勢・津波避難タワーの下を泳ぐこいのぼり その目的は「いざという時のために」

伊勢・津波避難タワーの下を泳ぐこいのぼり その目的は「いざという時のために」

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 伊勢湾岸沿いの住民らで組織する伊勢市の豊浜東まちづくり協議会(伊勢市東豊浜町)が4月22日~5月9日、津波避難タワーにこいのぼり50匹を掲げている。

【その他の画像】津波避難タワーの下を泳ぐこいのぼり

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 東豊浜町は宮川と外城田川に挟まれた地域で、マグニチュード9の地震で、2~5メートルの津波が来ると想定されている。津波避難タワーは、鉄筋コンクリート2 階建て、約15メートル(避難スペース1階約9メートル、2階約12メートル)の高さで、864人が避難できる。

 こいのぼりは、津波避難タワーの避難スペースの下の空間を利用し、柱にロープで巻きつけて結びつけ、風が吹くと色とりどりのこいのぼりが元気よく泳いでいる。こいのぼりは地域住民が寄贈したもので、中には50年前の古いものもある。

 中村裕紀会長は「コロナ禍で下を向いてばかりなので、こいのぼりを見上げていただいて、明るく元気になってもらいたい。いざという時のために、津波避難タワーの場所を知ってもらう機会になれば」と話す。

 伊勢湾沿岸部では南海トラフを震源とする巨大地震発生時、大津波が襲来する可能性が指摘されている。これまでも室町時代後期の1498 年明応地震、江戸時代1605年の慶長地震、1707年の宝永地震、1854年の安政東海・安政南海地震、1944(昭和19)年の東南海地震など、度々大きな津波被害を受けてきた。伊勢市は、大湊町、二見町西、一色町、有滝町、東豊浜町、村松町、二見町今一色に津波避難タワーを設置する。

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