
伊勢のバイクチーム「AKENO SPEED(アケノスピード)」(伊勢市小俣町)が8月23・24日、「モビリティリゾートもてぎ」(栃木県茂木町、1周4.801キロ)で行われた「2025 MFJ全日本ロードレース選手権」シリーズ第4戦に出場し、ST600クラス出場の伊達悠太選手が優勝を飾った。
伊勢のバイクチーム「AKENO SPEED」伊達悠太選手がST600クラスで優勝
伊勢市出身の稲垣誠さんが監督兼オーナーを務める同チーム。今シーズンはST1000クラスに井手翔太選手、ST600クラスに伊達悠太選手、堀井颯太選手、上江洲葵要(うえずあおい)選手、南本宗一郎選手、JP250クラスに竹本倫太郎選手の6人をコースに送り出している。今回はST1000クラスにオーストラリア出身のジョナサン・ナウロス選手が同チームに合流しスポット参戦した。
23日、JP250クラスの竹本選手は3番グリッドからのスタートでインターナショナル部門準優勝に、ST1000決勝レース1で井手選手は10番手、ジョナサン選手は14番手からのスタートだったが、共にリタイア。24日の決勝レース2で井手選手は7位に、ジョナサン選手はリタイア。ST600クラス決勝レースは伊達選手が2番から、南本選手が5番から、上江洲選手が20番から、堀井選手が26番から、それぞれスタート。伊達選手は2番以下を引き離し優勝。南本選手は懸命に上位陣に食らいつき、最終ラップで相手のミスもあり3位表彰台を獲得。上江洲選手は21位、堀井選手は規定週に達せずチェッカーを受けることができなかった。
伊達選手は前回5月のSUGO大会レース1でチームメートの南本選手が優勝しに2位となり惜敗、レース2では後半のチャンスをうかがいながらトップ争いをしていたが赤旗で終了となり3位と2レースとも悔しい思いをしていた。
伊達選手は「今回のレースはかなり路面温も高くタイヤに厳しいレースになると思い、序盤は自分のペースで淡々と走ることを意識した。ピットからのサインで後ろと少しずつギャップが広がっているのが分かったので、少しペースを上げ安全圏に入ってからは後ろとの距離を確認しながら、ペースコントロールをして走ることができた。独走での優勝は初めての経験で、自分の自信となる勝ち方だったのでとてもうれしい。今回のレースでシーズンの折り返しをポイントリーダーで迎えることができた。このままチャンピオンを目指して一戦一戦、しっかりと結果が出せるよう頑張りたい。たくさんの応援ありがとうございました」とコメントする。
稲垣監督は「ST600で伊達が優勝してくれてとてもうれしい。JP250の竹本もまだまだ伸び代があるので今後のレースにも期待していきたい。ST1000の井手も悔しいレースだったがチャンスを逃さずポイントを稼いでいってほしい。大所帯となってやることが多く作業は大変だが、選手のポテンシャルを最大限生かせるように次戦以降も頑張っていきたい。最終の鈴鹿では最高の結果を残したい」と意気込む。