伊勢市出身のレーシングドライバー三宅淳詞選手が11月22日、鈴鹿サーキット(鈴鹿市、1周5.807キロ)で行われた国内4輪最高峰レース「全日本スーパーフォーミュラ選手権」第11戦に出場、今シーズン初ポイントとなる10位入賞を果たした。
伊勢出身・三宅淳詞選手、スーパーフォーミュラ鈴鹿11戦10位入賞
同選手権の名誉総裁を務める三笠宮家の瑶子さまご列席の下、年間チャンピオンには「瑶子女王杯」が贈られる「第24回JAF鈴鹿グランプリ」第10戦・第11戦・第12戦。濃霧により中止となった10月12日の富士大会第10戦の決勝レースが11月23日の午前に行われる。
今シーズンの三宅選手は全日本スーパーフォーミュラ選手権にチーム「ThreeBond Racing(スリーボンドレーシング)」から、GTレース国内トップカテゴリーの「SUPER GT」GT500クラスに日産ワークスチーム「NISMO NDDP」から、それぞれフル参戦。GT第5戦では3位表彰台を獲得、合計24ポイント年間ランキング12位でシーズンを終えた。スーパーフォーミュラではここまでノーポイントとかみ合っていない。
8時から行われた予選レースでは2度目のアタックに間に合わず、最初のアタックタイム1分38秒215が予選タイムとなり、22台中21番手、決勝グリッドでは最後尾からのスタートとなった。ポールポジションにはQ2レースで1分35秒910を叩き出した「TEAM MUGEN(チーム無限)」の岩佐歩夢選手。
決勝レースではフォーメーションラップで1台がエンジントラブルでリタイア、そのため1周減算の26周になり、再スタート。三宅選手はスタートダッシュを決め、最後尾22番から18番まで浮上。その間、1周目で岩佐選手がクラッシュ、マシン撤去のためセーフティーカー(SF)導入。その後5周目からレース再開、三宅選手は18番手のまま。9周目で1台がクラッシュし、再びSF導入。10周を終えると一斉に全車タイヤ交換のためピットイン。チーム一丸となりピット作業成功で13番手まで順位を上げた。
16周目で小出峻選手(San-Ei Gen with B-Max)、19周目で大湯都史樹選手(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)をそれぞれ130R手前でオーバーテイク、順位をポイント圏内の10番手までアップさせた。23周目で佐藤蓮選手(PONOS NAKAJIMA RACING)に抜かれポイント圏外になったが、最終ラップの26周目バックストレートで山下健太選手(KONDO RACING)をオーバーテイク、今シーズン初となる悲願のポイント獲得10位でフィニッシュした。
三宅選手は「最終ラップでなんとか1台を抜き、今シーズン初のポイントをゲット。1ポイントだけどチームにとっては大きな1ポイント。チームに支えられチーム一丸となって獲得した1ポイント。明日の2レースに賭けたい」と話す。