今年10月に「モグラカフェ」(伊勢市小俣町)をオープンさせた土屋啓史さんと妻の雅子さんが12月28日、夫婦とギターのヒサシさんで組む音楽ユニット「モジプール」のライブ「ウタモノガタリ」を新しくできた店内で行った。
夫婦は学生時代から音楽活動を続け、伊勢に移住してからも度々ライブ演奏を行ってきた。言葉を大切にする音楽を目指し「言葉の海」という意味を込めて「モジプール」と名付けた音楽ユニットは2014(平成26)年から夫婦2人で活動を始め、2016(平成28)年からヒサシさんが加入し3人で活動する。
「ウタモノガタリ」は、オリジナル絵本を制作、その朗読と歌のほか、照明やBGMなどによる独自の世界観を演出するエンターテインメント。今回で7作目となる作品のタイトルは「black in beauty ~王の帰還~」。内容は、はるか昔、宇宙の最果てに浮かぶ漆黒の惑星「black in beauty」の王達の物語でライブで演奏した音楽は、新曲3曲を含む全17曲は全てオリジナル。店内は満席で30人以上が演奏に耳を傾けた。
啓史さんは「ウタモノガタリを始めるきっかけは、映画『君の名は』の劇中で、歌詞ありの歌が何曲も物語の中に入っていて、歌と物語の親和性に気づき、これを自分たちのオリジナルの歌と物語でやってみたいと思ったことから」と話す。
「今後の予定は未定だが、過去にやった6つの物語をリメイクして、年2回くらいできれば。今年は、カフェ運営で手一杯だったが、来年からはライブも企画していきたい。第1回のライブは、1月25日に千葉からショルヘーノさんが演奏してくれる。カフェのメニューも少しずつ増やしていきたい」とも。