広域通信制高校の「代々木高校」(志摩市磯部町)の卒業式が3月14日、志摩市磯部生涯学習センター(同)で行われた。卒業生たちの胸には、総合学習の授業で自分たちが作った真珠のペンダントが輝いていた。
本年度の同校の全卒業生は445人で、志摩市内の本校「志摩夏草本校」の卒業生は58人。清水宝文校長から卒業証書を受け取ると、卒業生たちはステージのマイクに向かって「3年間ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。
卒業生代表に選ばれた中村歩輝さんは「自分の家族が良かれと思って口を出され手を差し伸べられていたら、今の私たちはなかったでしょう。世間の声を設計図に大人の引いたレールを歩くことを重要される現代の社会において、通信制高校という選択をしたことは、ある種『自由への逃亡』だった。時間はとても有限。この貴重な3年間を良いものだったと確信を持って、これからの人生を自らの力で歩いていきたい」と述べた。
一色真司理事長は「卒業おめでとう。覚えておいてほしい『納得解』という考え方。かつての昭和の時代には、誰かが作った正解をいかに早く正確に導き出すかが問われていた。しかし皆さんがこれから歩み出すこれからの社会には、どこを探しても正解など存在しない。自分自身で考え周囲と対話し、自分たちがこれでいいと思える納得解を導き出す力が必要になる。人生において無駄に見える遠回りや思い通りにいかない葛藤の中にこそ、自分を理持し、自分を知るためのヒントが隠されている。ここで学んだ多様性を認め合うことを忘れないで、自分と違う意見を排除するのではなく、面白がり受け入れるその余裕が皆さん自身の人生を豊かにしてくれる。皆さんの未来は誰にも縛られない無限の可能性を秘めている。自分らしさという答えのない問いを楽しみながら、一歩ずつ力強く歩んでいってほしい」とエールを送った。