恒例の伊勢神宮奉納大相撲 トーナメント選士権大会優勝は琴櫻関に
桜咲く伊勢神宮内宮(ないくう)と神宮会館(伊勢市宇治中之切町)神宮相撲場で3月29日、恒例の「神宮奉納大相撲」が行われた。
天岩戸(あまのいわと)に隠れた天照大御神(あまてらすおおみかみ)を岩屋から出そうと神々が協力し合い、笑いで問題を解決したとされる日本神話「岩戸伝説」に登場する力持ちの神様=天手力男神命(あめのたじからおのみこと)は日本最初の力士といわれている。
伊勢神宮崇敬会(同)主催の神宮奉納大相撲は、神事との関わりが深い相撲を伊勢神宮に奉納しようと1955(昭和30)年に始まり、今年で69回を数えた。毎年桜が咲き始める時期に行われることから、「お相撲さんが伊勢に春を連れてくる」と言われている。
伊勢神宮内宮では11時ごろ、神職に先導された力士らが化粧まわしを着け宇治橋を渡ると、約800人の参拝者が力士らを出迎えた。神宮神苑(しんえん)に作られた土俵に力士が登場すると、安青錦、琴櫻、霧島、高安、若元春、熱海富士による「そろい踏み」、横綱・豊昇竜(太刀持ち=平戸海、露払い=豪ノ山)と横綱・大の里(太刀持ち=隆の勝、露払い=一山本)が、それぞれ雲竜型の「手数(でず)入り」(土俵入り)の奉納を行った。
同相撲場では、7時から稽古相撲や、十両、幕下力士らによる取組が行われたほか、禁じ手を紹介する「初切(しょっきり)」や力士が歌う「相撲甚句」などがあり、会場から笑いが漏れていた。
幕内力士上位16人によるトーナメント選士権大会では、約2500人の相撲ファンらが取組を見守り、決勝戦では大関・琴櫻が横綱・豊昇龍を寄り切り、優勝を飾った。