国内唯一の全米女子プロゴルフ協会(LPGA)公式戦「ミズノクラシック」が11月6日~8日の3日間、近鉄賢島カンツリークラブ(志摩市阿児町鵜方)で開催され、激戦の結果、15アンダーでフィニッシュした韓国の宗ボベ(ソンボベ)選手が優勝に輝いた。
ホステスプロとしても健闘した飯島茜と最終ホールで抱き合う宋ボベ選手
「17番ホール、まっすぐ狙ったボールが、バンカー方向に飛んでしまってダメだと思ったが、そのキックしたボールがピンに近づき5メートル下りのバーディーパットになった。その時、わたしにはまだまだチャンスがある。優勝できると思った」と「真珠の女神」が微笑んだ瞬間を振り返る宋選手。
3日間通算15アンダー201でラウンドアウトした宋選手は、米ツアー初勝利で日本では10月の「日本女子オープンゴルフ選手権競技」に続く2勝目。日本勢は、上田桃子選手と北田瑠衣選手の10アンダーで9位が最高、米ツアー賞金ランキング1位の韓国の申智愛(シンジエ)選手は5位、同じく米賞金ランキング2位の宮里藍選手は8アンダー17位だった。世界ランキング1位、メキシコのロレーナオチョア選手は12アンダーで、韓国の朴喜暎(パクヒヨン)選手、アメリカのブリタニーラング選手とともに2位タイ、2日目2位タイにつけ健闘した飯島茜選手は、横峯さくら選手らとともに12位タイに。日本の賞金ランキング1位の諸見里しのぶ選手は振るわず1オーバー57位だった。
宋選手は、志摩市からの副賞の真珠のネックレスをもらった瞬間に「お母さんへのプレゼントだと思った」と試合後のインタビューに笑顔で答えた。
3日間晴れ、気温も20度以上の天候に恵まれ、最終日は6,842人のギャラリーを動員し延べ15,423人となった。