「実際には焼いてから1~2日寝かせて食べた方がおいしいが、焼きたてのバウムクーヘンは、バウムクーヘンを製造できる洋菓子店だけに与えられた特権(笑)。焼きたては焼きたてのおいしさがある」と説明するのは洋菓子店「おとべ」(志摩市阿児町鵜方、TEL 0599-43-5148)のオーナーパティシエ乙部安成さん。焼きたてのバウムクーヘンが食べられる――と口コミでカフェへの来店客が増えている。
約40分間かけて丁寧に焼き上げていく「おとべ」のバームクーヘン
1997年創業で森の中に囲まれた同店は、ケーキやシュークリームが評判の洋菓子店として人気を集め、2007年10月に現在の位置に移転。休日になると他府県ナンバーの車が駐車場を占めるほどになっている。
同所に移転してからバウムクーヘンの製造に力を入れ、伊勢志摩の森の中に生える木をイメージし、オーナーの出身地の英虞湾に浮かぶ離島「間崎(まさき)島」から名前を取り「まさ樹」と命名し、伊勢志摩の土産物としても評判が高くなっている。
「バウムクーヘンは卵と小麦粉と砂糖とバターだけで作る単純なケーキ。シンプルだからこそものづくりの原点として、一層一層思いを込めて丁寧に焼いていく。昔からあるお菓子でありながら奥が深い」と乙部さん。
同店のカフェスペースで、ケーキ3種類とフリードリンクセット(945円)注文客に、バウムクーヘンが焼けた時限定で「おつまみ」をサービスで付ける。ケーキは常時15~20種類置く。テークアウトのバウムクーヘンはSSサイズ1,050円~LLサイズ4,200円。
営業時間は9時30分~19時(カフェは11時~18時)。木曜・第3水曜定休。