海水浴発祥の地として公認される二見浦海岸(伊勢市二見町)に、海水浴シーズンが始まる今年7月、ブルーのつなぎ作業服を着た「謎の集団」が現れ、2日間砂浜の清掃活動を行った。その「謎の集団」が11月28日・29日、再びともやま公園内次郎六郎海岸(志摩市大王町)に現れる。
ブルーのつなぎ作業服を着た「謎の集団」は確かに少し怪しいが、まじめなホンダの社会貢献活動する有志たち
謎の集団は、社会貢献活動の一環として「裸足で歩ける砂浜を次世代へ」をキャッチフレーズに展開するビーチクリーン活動にボランティアとして参加する、本田技研工業鈴鹿製作所に勤める有志と三重県内のホンダカーディーラーで組織する「三重県ホンダ会」のメンバー。広域伊勢志摩圏内でのビーチクリーンは、次郎六郎海岸と二見浦海岸で計3回行い、今回は4回目になる。
これまで、全国各地のホンダの従業員、OB、販売店などの有志が、北海道から沖縄まで全国の海岸延べ100カ所以上でビーチクリーンを行った。
ビーチクリーンは、四輪バギーカーATV(全地形走行車)に2種類のビーチクリーナーを装着し、砂浜を走行しながらゴミを回収していくけん引式の「Hondaビーチクリーナー」を使った作業と、人海戦術で、一人ひとりが小さなゴミを手作業で回収する。昨年の次郎六郎海岸2日間の作業では、45リットル袋に換算してゴミ袋772袋分(海藻、落葉など軽トラック20台分、流木、竹など軽トラック4台分)のゴミを回収した。
同社社会活動推進センター事務局の藤井芳夫さんは「怪しい集団と間違われないように(笑)、またホンダの社員である自覚と誇りを持つようにブルーの作業着を全員が着てビーチクリーンに取り組むようにしている。少しでも地域に貢献できる活動ができれば」と話す。