ひな人形飾って「シャッター通りのシャッターが全部開いた!」-伊勢・二見

鉄骨で組んだ大規模な段飾りで約1,000体のひな人形、二見生涯学習センターで。「おひなさまめぐりin二見」

鉄骨で組んだ大規模な段飾りで約1,000体のひな人形、二見生涯学習センターで。「おひなさまめぐりin二見」

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 「みんなでひな人形を飾ろう――と呼びかけたら、『シャッター通り』だった二見のまちのシャッターが全部開いた!」と(シャッターが開く様子の手振りを交えながら)話すのは「おひなさまめぐりin二見」実行委員会(事務局=伊勢市二見町茶屋)委員長の西村ひさ子さん。

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 JR二見駅から二見興玉(おきたま)神社の夫婦岩表参道一帯で開催中の「おひなさまめぐりin二見」は今年で6回目を迎える。今年の展示参加施設は98軒、総計約6,000体のひな人形を飾る。鉄骨で組んだ大規模な段飾りで約1,000体のひな人形を飾るのは、二見生涯学習センター(同)。賓日館(ひんじつかん)では、伊勢神宮造営用材の残材を布に織り込んだ世界に3対しかないひな人形などを展示する。

 「二見には夫婦(めおと)岩があるんだから夫婦びな(ひな人形)を飾ったら!2月3月はどこも閑散としているから、二見に人を呼び込もう――と、6年前みんなに呼びかけ、旅館や商店など83軒が協力してくれた。その年、まちに約3万2千人が訪れ、自分たちもびっくりした」と西村さん。2年目には5万人、昨年は6万8千人を集客した。

 二見の取り組みは、三重県内にも拡大。「美し国(うましくに)三重・ひな街道実行委員会」(奥野雅則会長)が結成され、昨年6カ所だった「おひなさまイベント」開催地は、今年は8カ所になった。

 西村さんは「『二見の町を何とかしたい』集客するために考えた事業だったが、シャッターが開き、今では土産店など店舗の改装にも力を入れ始めた。何より『おもてなし』『客を迎え入れ、ワッと驚かせたい』と思う気持ちが芽生え、住民の意識が変わった」とほほ笑む。「しかしながら今度は『マンネリ化』をどう解消するかが課題だと考えている。次につなげていく何かを考えないと」と現実も見る。

 「美し国三重・ひな街道」の開催地と期間は、「あげきのおひなさん」(いなべ市)、「津・大門のおひなさん」(津市)、「伊賀上野・城下町のおひなさん」(伊賀市)、「松阪まちなかお雛さま祭り」(松阪市)、「おかげ横丁ひなまつり」(伊勢市)が3月3日まで、「いつきのみや歴史体験館~いつきのみやの春『桃の節句』」(明和町)が3月7日まで、「宇気郷(うきさと)・山里のひなまつり」(松阪市柚原町)が旧暦のひな祭りに合わせた3月27日~4月4日まで。

 「おひなさまめぐりin二見」は3月7日まで。

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