リリース発行企業:中山水熱工業株式会社
中山水熱工業株式会社(本社:三重県鈴鹿市、代表取締役:中山 慎司)は、工場設備の保全担当者を対象に「工場設備保全における状態監視技術の導入実態と効果に関する調査」を実施しました。この調査結果から、工場設備保全における状態監視技術の導入実態とその効果等が明らかになりました。
<背景>
新年度を迎える4月は、多くの企業にとって体制の見直しや新たな取り組みを始めるタイミングでもあります。製造業においても、人手不足やDX推進などを背景に、工場設備を再構築しようとする動きが広がっているものと考えられます。中でも、設備の異常を検知し、突発的なトラブルを防ぐ「状態監視技術」の見直しは急務です。状態監視技術としては、巡回監視による振動計測は広く行われている手法ですが、自動振動計測による常時監視となると、導入されているのは一部の重要設備に限られている工場が多いものと想定されます。そこで中山水熱工業株式会社は、工場設備の保全担当者を対象に、「状態監視技術の導入実態と効果に関する調査」を実施しました。
<調査サマリー>
・常時監視が可能な状態監視技術の工場への導入率は6割程度
・常時監視が可能な状態監視技術を導入していない工場の設備保全担当者の7割以上が、過去1年間に予期せぬ設備故障の発生を経験している
・常時監視が可能な状態監視技術を導入するメリットのトップ3は、1位「早期異常発見」、2位「部品交換時期の最適化」、3位「保全計画の効率化」、「担当者の業務負担軽減」
・状態監視技術を点検が必要な設備の一部またはほとんどに導入している工場の設備保全担当者の85%以上が、予期せぬ設備故障を防ぐうえで、常時監視は重要だと考えている
・状態監視技術を導入しておらず、導入予定を検討している、または導入予定もない工場の設備保全担当者の多くが、自身の働く工場で状態監視技術が導入されていない理由として挙げられるのは「導入費用・維持費が高い」こと
<調査概要>
調査期間:2025年4月8日~4月11日
調査方法:インターネット調査
調査対象:工場の設備保全担当者(20代~60代の男女)
調査人数:253名
モニター提供元:RCリサーチデータ
常時監視が可能な状態監視技術の工場への導入率は6割程度
まず、「勤める工場で、常時監視が可能な状態監視技術を導入しているか」を問う設問への回答では、1位が「点検が必要な設備の一部に導入している」で35.6%、2位が「点検が必要な設備のほとんどに導入している」で26.1%、3位が「導入しておらず、導入の予定もない」で19.4%という結果になりました。1位と2位の回答を合計すると回答率60%程度となり、この結果から常時監視が可能な状態監視技術の工場への導入率は6割程度であることが明らかになりました。
常時監視が可能な状態監視技術を導入していない工場の設備保全担当者の7割以上が、過去1年間に予期せぬ設備故障の発生を経験している
次に、前問で状態監視技術を導入しておらず導入を検討している、または導入予定もないと回答された方に「過去1年間に、予期せぬ設備故障が発生したことはあるか」を尋ねる設問の回答では、「ある」が72.2%、「ない」が27.8%という結果になりました。この結果から、常時監視が可能な状態監視技術を導入していない工場の設備保全担当者の7割以上が、過去1年間に予期せぬ設備故障の発生を経験していることがわかりました。
常時監視が可能な状態監視技術を導入するメリットのトップ3は、1位「早期異常発見」、2位「部品交換時期の最適化」、3位「保全計画の効率化」、「担当者の業務負担軽減」
続いて、常時監視が可能な状態監視技術を点検が必要な設備の一部またはほとんどに導入していると回答された方に「常時監視が可能な状態監視技術の導入メリット」を尋ねる設問への回答では、1位が「早期異常発見」で48.1%、2位が「部品交換時期の最適化」で43.6%、3位が同率で「保全計画の効率化」と「担当者の業務負担軽減」で40.4%という結果になりました。また、5位以降も回答率30%を超える回答が複数並ぶ形となり、この結果から、常時監視が可能な状態監視技術を導入するメリットは多岐に渡ることが判明しました。
状態監視技術を点検が必要な設備の一部またはほとんどに導入している工場の設備保全担当者の85%以上が、予期せぬ設備故障を防ぐうえで、常時監視は重要だと考えている
また、状態監視技術を点検が必要な設備の一部またはほとんどに導入していると回答された方に「予期せぬ設備故障を防ぐうえで、常時監視はどの程度重要だと考えるか」を尋ねる設問の回答では、1位が「非常に重要」で50.0%、2位が「やや重要」で35.9%、3位が「あまり重要ではない」で9.0%という結果になりました。1位と2位の回答を合計すると回答率85%を超える形となり、この結果から、状態監視技術を点検が必要な設備の一部またはほとんどに導入している工場の設備保全担当者の85%以上が、予期せぬ設備故障を防ぐうえで、常時監視は重要だと考えていることが明らかになりました。
状態監視技術を導入しておらず、導入予定を検討している、または導入予定もない工場の設備保全担当者の多くが、自身の働く工場で状態監視技術が導入されていない理由として挙げられるのは「導入費用・維持費が高い」こと
調査の最後、状態監視技術を導入しておらず導入を検討している、または導入予定もないと回答された方に「常時監視が可能な状態監視技術を導入していない、または検討中である理由として最も近いものを1つ選んでもらう」設問への回答では、1位が「導入費用・維持費が高い」で36.1%、2位が「社内に知識やノウハウがない」で29.9%、3位が「効果やメリットが不明確」で21.6%、という結果になりました。この結果から、多くの工場で、常時監視が可能な状態監視技術導入のハードルとなっているものは導入費や維持費といった「コスト」であることが判明しました。
まとめ
今回の調査結果から、常時監視が可能な状態監視技術の工場への導入率は6割程度であり、
常時監視が可能な状態監視技術を導入していない工場の設備保全担当者の7割以上が、過去1年間に予期せぬ設備故障の発生を経験していることがわかりました。また、常時監視が可能な状態監視技術を導入するメリットのトップ3は、1位「早期異常発見」、2位「部品交換時期の最適化」、3位「保全計画の効率化」、「担当者の業務負担軽減」であり、状態監視技術を点検が必要な設備の一部またはほとんどに導入している工場の設備保全担当者の85%以上が、予期せぬ設備故障を防ぐうえで、常時監視は重要だと考えていることが判明しました。尚、状態監視技術を導入しておらず、導入予定を検討している、または導入予定もない工場の設備保全担当者の多くが、自身の働く工場で状態監視技術が導入されていない理由として挙げられるのは「導入費用・維持費が高い」ことであることがわかりました。
本調査の結果から、多くの工場で、常時監視が可能な状態監視技術導入のハードルとなっているものは導入費や維持費といった「コスト」であることが明らかになりましたが、中山水熱工業株式会社が製造・販売する「コナンエアー」は電池式小型防水Wi-Fi振動センサーで、従来品と比較して、コスト面で強いメリットがあります。また、誰でも簡単にタブレットやスマートフォンとブラウザ上で接続でき、製品付属のアプリで全自動計測による常時監視ができることが特徴です。
調査実施会社
中山水熱工業株式会社
所在地:〒513-0835 三重県鈴鹿市平野町7686-10
代表者:代表取締役 中山 慎司
事業内容:デジタルツイン構築、配管・機械設備工事 等
URL:https://nsx.co.jp/
Wi-Fi振動監視計「コナンエアー」
中山水熱工業株式会社が製造・販売するWi-Fi振動監視計「コナンエアー」は、機械からの振動を測定し、設備の故障を事前に検出します。モーターのガタつきを発見することでベアリングの異常も検知できます。コナンエアーは設備のメンテナンスを効率化します。詳細は以下をご覧ください。
Wi-Fi振動監視計「コナンエアー」:https://conanair.com/japan/