三重の季刊ローカル誌「NAGI凪(なぎ)」44号(春号)が3月1日、三重県内の主要書店、道の駅などに並ぶ。今号の特集タイトルは「里山をアトリエに」。三重県内で活躍する若手クリエーターのライフスタイルを特集した。発行は、「月兎舎(げっとしゃ)」(伊勢市馬瀬町)。
特集では、里山のある田舎で生活しながら創作活動に打ち込む家具作家、陶芸家、染色家、イラストレーターなど30~40代のクリエーター8組のライフスタイルに焦点を当てた。広域伊勢志摩圏内では、廃ビンなどを再利用してグラスや小鉢などによみがえらせる吹きガラス作家・中村一也さんの「でく工房」(伊勢市二見町)を訪ねた。
編集長の坂美幸さんは「里山のアトリエを訪ねると、日々をクリエートする喜びに満ちた作家たちの笑顔と、四季折々の自然に想を得た作品が、見る者に元気を与えてくれる。里山には、人を癒やす力と秘めた能力を引き出す力があるのだと思う」と話す。
「里山のクリエーターたちの姿は、進むべき道を模索中の若者にはよき刺激となり、定年後の田舎暮らしを目論む人たちには参考となるでしょう。過疎高齢化が進む田舎再生の鍵は彼らが握っているのかもしれない。本特集が、都会への一極集中をくい止め、過疎高齢化が進む田舎を再起するきっかけになれば」(坂さん)と思いを込める。
価格は670円。