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「地酒は飲むスローフード」三重の地酒15蔵を紹介する地酒ガイドブック

三重の地酒とそれに合う料理をテーマにしたガイドブック「酒菜好日(しゅさいこうじつ)」

三重の地酒とそれに合う料理をテーマにしたガイドブック「酒菜好日(しゅさいこうじつ)」

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 三重の季刊ローカル誌「NAGI」を発行する「月兎舎(げっとしゃ)」(伊勢市馬瀬町)が10月1日、三重の地酒とそれに合う料理をテーマにしたガイドブック「酒菜好日(しゅさいこうじつ)」を発刊した。

三重の地酒とそれに合う料理をテーマにしたガイドブック「酒菜好日」

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 発刊まで1年を費やした同書は、県内の酒造メーカー15蔵を訪ね地酒に込める思いを聞き、その蔵元お勧めの飲食店45店を取材、その地酒に合う料理をメーンに紹介する。蔵元の紹介ページからはその地酒を購入できる酒販店なども掲載する。広域伊勢志摩圏内では「鉾杉(ほこすぎ)」の河武醸造(多気郡多気町五桂)、「酒屋八兵衛」の元坂酒造(同大台町柳原)、「おかげさま」の伊勢萬内宮前酒造所(伊勢市宇治中之切町)の3蔵と、飲食店10店、酒販店2店が載る。

 そのほか、伊勢神宮で年3回(6、10、12月)執り行われる御酒殿祭(みさかどのさい)、酒造りに欠かせない米と神宮との関わりや、2007年に三重県農業研究所で開発された三重県初の酒造好適米「神の穂」などについても紹介する。発刊日は、御酒殿祭で日本酒造組合中央会が1978年に定めた「日本酒の日」とこだわった。

 坂美幸編集長は「『この料理にはこの地酒』というような組み合わせで、料理と地酒がお互いを引き立たせることが今回の取材を通してより鮮明にわかった」と話す。一方「25年ほど前まで県内に70蔵以上あった酒蔵が現在は41蔵までに減った。なんと取材を始めた昨年までは44蔵あったという(県酒造組合加盟酒造場)。世界各国で地酒の消費が落ち込む中、日本人が日本酒を飲む量も年々減少している」と打ち明ける。「これまでも『NAGI』では、地産地消、スローフード、本物をテーマにしてきた。地酒は、風土がはぐくむ『飲むスローフード』。同書が、地酒復興の一助になれば」と期待を込める。

 B5変型判の120ページで5,000部発行。価格は1,000円。県内の書店やスーパー、道の駅などで販売する。

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