連続ドラマ「高校生レストラン」（日本テレビ系列）で伊藤英明さん演じる岸野宏役のモデルとなった多気町役場職員の岸川政之さんによるライブトークが6月19日、賢島にある代々木高校（志摩市阿児町神明）大ホールで開催される。主催は伊勢志摩経済新聞（同、TEL 0599-44-2700）。

「高校生レストラン」の仕掛け人－多気町役場岸川政之さんと伊勢新聞村山聡美さん

　5月7日から毎週土曜21時から放送されている同ドラマは、三重県多気郡多気町に実在する県立相可（おうか）高校（ドラマでは相河高校）のクラブ活動の一環として誕生した現役高校生によるレストラン「まごの店」を舞台として、調理を指導する教諭村林新吾さんと生徒とのやり取りをドラマ化した。

　村林さん役（村木新吾）はTOKIOの松岡昌宏さんが演じ、ドラマでは新米先生役の村木が、自身と葛藤しながら成長していく様子や、次々と発生する問題を解決していく様子が描かれている。村林さんの著書「高校生レストラン、本日も満席。」「高校生レストラン、行列の理由。」（伊勢新聞社）がドラマ化のきっかけとなった。

　岸川さんは現在、同役場で「まちの宝創造特命監」として、地域にある「素材」を生かしたまちづくり計画などを企画・実践。地元企業とタイアップし同校の高校生が作るハンドクリーム「まごジェル」などの全国展開などの仕掛けづくりにも取り組む。

　ライブトークでは、ドラマで描かれない同レストランの誕生秘話や、今後の取り組みなどを話す。岸川さんはこれまで、地元での講演活動はほとんどしてこなかったという。主催の伊勢志摩経済新聞担当者は「ドラマでの岸野さんもとても興味深いが、本物の岸川さんの方がもっと素晴らしい。既成概念を打ち破り不可能を可能にしたスーパー公務員の情熱に耳を傾けては」と来場を呼び掛ける。

　開場は12時30分、ライブトークは13時～15時。参加費は500円で、全額、被災地の寄付に充てる。当日はユーストリームを使ったライブ中継も予定する。