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「復興への願い」込めた大輪の花、夜空に咲かす-伊勢神宮奉納全国花火大会

「復興への願い」込めた大輪の花、夜空に咲かす-伊勢神宮奉納全国花火大会

「復興への願い」込めた大輪の花、夜空に咲かす-伊勢神宮奉納全国花火大会

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 花火師にとって「これから夏本番」を告げる重要な花火大会「伊勢神宮奉納全国花火大会」が7月16日、伊勢市を流れる宮川の河畔で開催された。オープニングには福島県の糸井火工(須賀川市)による震災復興を祈念したスターマインが打ち上げられた。

震災復興祈念と書かれた仕掛け花火、伊勢神宮奉納全国花火大会

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 秋田県大仙市の「大曲の花火」、茨城県土浦市の「土浦全国花火競技大会」と並び「全国三大競技花火大会」とされ、花火師にとってシーズンの花火の出来を占う重要な大会と位置付けられている同大会。花火師たちは大会翌日に、シーズン中の安全祈願のため伊勢神宮を参拝する。

 大会の始めに大会長の鈴木健二伊勢市長が被災地への哀悼の念を込めたあいさつを行い、観客と共に黙とうをささげた。競技内容は、直径約15センチの5号玉と直径約30センチの10号玉1発ずつを順に放揚する「打上花火の部」(50組)と、さまざまな花火が音楽に合わせて打ち上げる「スターマインの部」(10基)によるもの。色彩、配色、形などを基に審査が行われる。

 今年は、「虹色に輝く希望の光」「哀悼の花、希望の花」「負けないで」「手をつなごう復興の輪」など花火のタイトルにも花火師たちの被災地復興への思いが込められたものばかりだった。大会終了後、観客は「今年の花火は例年のものよりも素晴らしかった」「花火師の復興への思いが込もった感動の花火だった」と口をそろえた。

 グランドフィナーレには、藤井フミヤさんが歌う伊勢神宮式年遷宮イメージソング「鎮守の里」の曲に合わせたワイドスターマインが伊勢の夜空を彩った。

 競技結果は以下の通り。打上花火の部優勝=「本家神田煙火工業」(埼玉県)、準優勝=「丸玉屋小勝煙火店」(東京都)、「山崎煙火製造所」(茨城県)。スターマインの部優勝=「アルプス煙火工業」(長野県)、準優勝=「伊那火工堀内煙火店」(同)。国土交通大臣賞=「アルプス煙火工業」、観光庁長官賞=「本家神田煙火工業」。

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