伊勢に50年以上続く商店街「さくら通り」をジャズストリートに――7月18日、ジャズコンサート「ISE Jazz Street(伊勢ジャズストリート)」が開催された。当日は、台風6号の影響で急きょ野外から屋内の飲食店「八百正別館」(伊勢市大世古)に会場を移した。
大西由希子さんとスパニッシュコネクション平松加奈さんとのセッション
昨年初めて開催し今回で2回目になる同イベント。「さくら通り商店街が何か楽しそうなことをしている、まちのどこかでジャズが流れているような陽気な場所にしたい…何もやらずに時を過ごすよりも何かをやろうと立ち上げたのが始まり」と話すのは「さくら通り発展会」会長の奥山順一さん。
出演アーティストは、スペインのフラメンコ音楽をコアにしながらジャズや民族音楽のエッセンスを織り交ぜ演奏する「Spanish Connection(スパニッシュ コネクション)」、地元伊勢市出身でアルトサックス奏者の大西由希子さんと地元出身のアマチュアグループ「田端慶典カルテット」。大西さんは、自らの師でもあるチック・コリア・エレクトリックバンドのサックス奏者エリック・マリエンサルさんの曲「Compared To What」などを演奏したほか、両グループに加わり会場を盛り上げた。
会場では、東日本大震災被災地支援コンサートとしてチャリティーへの協力も呼び掛けた。奥山さんは「昨年初めて野外で開催した時のあの楽しい雰囲気を多くのみんなに味わってもらいたかったが、台風の影響で屋内での開催になったのが残念。今回は、せっかく多くの人が集まるのだからと少しでも復興のご支援につながればと思い被災地支援コンサートとさせていただいた。来年も続けていきたい」と話す。