南伊勢町で鯛の養殖や素潜り漁など水産業に携わる「漁師バンド」が、2月28日の全国CDデビューに先駆け、1月31日、三重県だけの先行デビューを果たした。
バンド名は「HEAVEN(ヘブン)」。デビューCDのタイトルは「きょうはめでタイ」。つばさレコーズから1,115円で販売予定(三重県限定版は500円)。河村欣也さん、柴山幸士さん、三浦久米紀さんの3人がボーカルとギターを、河村さんの子どものうららさんとせっしゅうさんがコーラスを担当する。
メンバーは度会郡南伊勢町(旧南島町)出身で、河村さんは真鯛の養殖歴10年、柴山さんは25年。三浦さんは定置網漁30年というベテラン漁師。冬の時期には河村さんと三浦さんは素潜り漁でサザエ、アワビの採取や伊勢エビ漁も行うという。
デビューはフジテレビの番組「めざまし土曜日」に曲を応募、選考に漏れたが、その時、つばさレコーズにスカウトされたのがきっかけ。昨年10月27日から「ポンキッキ」で放送されて以来、子どもらを中心に人気が上昇しCD発売に発展した。
河村さんは「まずは三重県からスタートしたい。三重の水産業を盛り上げたい」と話している。県内から盛り上げるために河村さん自らセールスし、総合スーパーマーケット「ぎゅーとら」19店舗ででも販売が決まった。ぎゅーとら社長の清水秀隆さんも音楽好きで、2年前に「ヘブン」と地元CATVの番組で競演したことに加え、「三重県を盛り上げたい」という河村さんの思いに共感する形で協力したという。1月31日から今月8日までに2,382枚を売り上げた。2月1日付けのオリコンデイリーランキングで19位となった。
3月24日には地元の南伊勢町町民文化会館(度会郡南伊勢町、TEL 0599-67-1011)で初のコンサートを予定している。