鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽)は4月19日から、生き物の誕生の瞬間や普段見ることができない姿を見せるUSTREAMによる24時間のライブ配信を開始した。
4月19日は、日本動物園水族館協会(東京都台東区)が定める「飼育(419 しいく)の日」。飼育員しか見ることができなかった生き物の生態をタイムリーに配信しようとするもの。カメラの名前もズバリ「生きものライブカメラ」。
1台のカメラは、2月に誕生したばかりのハイイロアザラシの子どもをとらえ、白くふわふわした毛から抜け換わった大人に成長する様子を、もう1台のカメラは、半透明の財布のような形をした卵の中にトラザメの赤ちゃんが動いている様子をアップでとらえている。時折母親らしきトラザメの姿が卵の背景に登場する。
同館広報担当者は「ハイイロアザラシが昼寝をしたり、プールで泳いだり、自由気ままな様子が観察できる。1日3回(10時、12時半、15時ごろ)の食事タイムが見どころ。トラザメの赤ちゃんは、卵黄の栄養分を使いながら卵の中で約1年かけて成長し、5~10センチの大きさで孵化する。孵化する瞬間を見ることができればすごいこと」と話す。
21時現在のUSTREAM合計視聴数はハイイロアザラシが444人、トラザメが147人。