人気アニメ・ポケモンのキャラクター「ミュウツー」にそっくりな白いサメが5月20日、鳥羽水族館（鳥羽市鳥羽、TEL 0599-25-2555）に入館した。

本来は茶褐色の体に黒色のまだら模様が特徴のナヌカザメ

　このサメは、本来茶褐色の体に黒色のまだら模様が特徴のナヌカザメというメジロザメ目トラザメ科のサメが突然変異したもの。全体的にクリーム色で白のまだら模様になっている。通常ナヌカザメは、おとなしい性格で日本近海の海底に静かに生息。「陸に揚げても7日は生きる」と言われることから漢字では「七日鮫」と書く。志摩地方では湯引きしたナヌカザメを「サメなます」として料理にし、祝いの宴席などに出す風習が今も残る。

　このサメは今月16日、尾鷲市の定置網で捕獲されたもので漁師から「白く珍しい体のサメが捕れた」と連絡があり、同館担当者が引き取りに行った。入館直後に測った大きさは、全長96.5センチ、重さ6.5キロ。ポケットモンスターに登場する人気キャラクター「ミュウツー」に顔が似ていると修学旅行で訪れた小学生らの足を止めていた。

　同館担当者は「目の色が黒いことから色素が無くなったアルビノではないと思う。しかしながら、こんな色では、自然界では目立ってしまうのに、天敵に見つからずにここまで大きく育ったのはすごい」と驚きの表情を見せる。

　開館時間は9時～17時（10月31日まで）。入館料は、大人＝2,400円、小人＝1,200円、幼児（3歳以上）＝600円。