買う

伊勢の中山靖雄さんの著書、発売1カ月待たずに5刷1万部超達成

伊勢の中山靖雄さんの著書、発売1カ月待たずに5刷1万部超達成(写真は地元の人が開いた出版記念祝賀会での中山靖雄さんと、夫を心配そうに見守る妻の緑さん)

伊勢の中山靖雄さんの著書、発売1カ月待たずに5刷1万部超達成(写真は地元の人が開いた出版記念祝賀会での中山靖雄さんと、夫を心配そうに見守る妻の緑さん)

  • 0

  •  

 1月19日に全国発売された「伊勢の父」中山靖雄さんの初めての著書「すべては今のためにあったこと」(海竜社)が、発売1カ月を待たずに5刷1万部超を達成した。

伊勢の中山靖雄さんの著書「すべては今のためにあったこと」

[広告]

 中山さんは、社会教育活動を実践する修養団(しゅうようだん)伊勢青少年研修センター(伊勢市宇治今在家町)元道場長などを歴任、49年間で延べ40万人以上の人に、全てを「いいふうに」考え生きることを講話を通して伝えてきた。

 同書は初版3500部からスタートし、発売日を前に2刷目の1500部、計5000部が予約注文などで完売。同社は 1月28日に慌てて3刷を決定したが、それでも間に合わず、4刷、5刷と版数を重ね、とうとう発売1カ月を待たずに計1万2500部を刷った。

 同社編集部の古川絵里子さんは「初めての著書ということで慎重な初版部数からスタートしたが、こちらの予想を超える反響があった。読んだ方が周囲の方に薦めてくださっているようで、口コミで『いいふうに』輪が広がっているのを感じている。大きく展開してくださる書店も増えている。この世を生きていくにあたって、とても大切なことを説いてくださっている本なので、より多くの人に読んでもらえれば」と話す。

 映画「1/4の奇跡~本当のことだから~」を撮った入江富美子監督は同作で、伊勢神宮の杜の中で「いいふうに」生きることを伝える中山さんを撮影した。「かつて、中山先生のような『みたま(御霊)』通りの生き方をしたいと強く望んだが、自分にはできないと号泣したことがあった。昨年7月、『中山先生の言葉をたくさんの方にお届けしたい』と、ふと思い、中山先生に『ぜひ本を出してください』とお願いした」と入江さん。

 これまで、出版の依頼を受けても断り続けてきた中山さん。「今生では本は出さない。なぜなら、見えない世界のことは、出会わせていただいて聞いていただくからこそ、香りのように伝わるものだから」とその理由を打ち明ける。

 中山さんの本を出版するため、昨年、入江さんが中心となって中山さんを師と仰ぐ8人による「中山プロジェクト」がひそかに動き出した。メンバーは、中山さんの過去の講演やテレビの収録、これまでの記事やあらゆる資料を基に文字を起こし、新たに何時間もインタビューを行い、脳梗塞で不自由な体となった中山さんをサポートしながら完成させた。

 入江さんは「本でなければ届かない方もたくさんいる。そう思い先生にお話しして『中山プロジェクト』が動き出したが、完成に向かい何度も読み返すうちに『やはりこのような世界は文字にすべきではなかったのだろうか?私は取り返しのつかないことをしてしまったのでは』と自責の念に駆られることもあった。しかし、出版された今、先生の本を読んだ方から『国民の教科書だ』といい風に受け取ってくださる方に出会う度に、本当に出版して良かったと思うようになった。さらにたくさんの方に先生の本が届き、先生のおっしゃる『もとへ帰ろう、もとは常に美しい』そんな世界を一緒に感じられることを祈っている」と話す。

 価格は1,200円。全国の書店、アマゾンなどのネット書店で販売中。

伊勢志摩経済新聞VOTE

現在お住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース