真っ直ぐ進むと伊勢神宮内宮(ないくう)が終点となる国道23号線の沿道に立地する「カレーハウスCoCo壱番屋」伊勢南勢バイパス店(伊勢市御薗町、TEL 0596-21-2551)で、式年遷宮を記念して開発したオリジナルのココイチ風「カレー伊勢うどん」が人気を集めている。
愛知県一宮市が本社で、店舗数国内1257店、海外108店、合計1365店(2013年7月末時点)を展開する国内最大のカレーチェーン「カレーハウスCoCo壱番屋」(通称ココイチ)。各地域ごとでのオリジナルメニューの開発にも積極的に展開。昨年は三重県内の全30店で県産の鹿肉入りのコロッケをトッピングした「シカコロオチャメカレー」を期間限定で提供し人気を集めた。
「カレー伊勢うどん」は、山口製麺(伊勢市大世古)製造の伊勢うどんの麺の上に、ココイチポークカレーをベースにマンゴーチャツネやオニオンペーストなどにいせしま森林組合(度会郡度会町)が生産するハタケシメジを加えた同店オリジナルカレーソースとミエマン醤油・西村商店(度会郡玉城町)の伊勢うどんのつゆを掛け、伊勢産の青ネギをたっぷりトッピングしたもの。
開発したのは今年4月まで同店の店長を務めた七五三守(しめまもる)さん。七五三さんは「昨年6月に『シカコロオチャメカレー』が三重県限定で提供されたことに刺激を受け、自店でもオリジナルカレーをメニュー化したいと思ってトライしたのが始まり。宮川産アユを使用した『アユカレー』なども作ってみたが、最終的に『伊勢うどん』に着目し、市内の伊勢うどん店を食べ歩き試行錯誤しながら完成させた」と開発当時を振り返る。
同チェーンでオリジナルメニュー完成に至るまでには、同社のブロック長(愛知西ブロック)、部長(東東海営業部)、本部長(営業本部)の試食を経て合格した後、同社社長の最終審査をクリアし初めてメニュー化される。「当初、コストを掛けないように既存の食材だけで提案したが、新たな地域の食材を使ってみては?とブロック長の指示を受け食材を変更し再チャレンジした結果、現在の形になった」と七五三さん。
現在の同店店長の蛭川和哉さんは「トッピングも可能なので、お客様にはロースカツやチキンカツ、チーズなどをトッピングされる方も。まずはカレーソースで食べて、次はつゆとからめて、最後は混ぜて食べていただき、味の変化を楽しんでもらいたい」と話す。
価格は600円(麺ダブル=750円、ライスと半熟タマゴのトッピングセット=770円)。
現在同チェーンでは、魚のダシやミルク、ローストオニオンなどで作ったココイチオリジナル「カレーうどん」をグランドメニュー化しようと進行中(2013年8月現在で40店舗が提供)。また愛知県の豊橋岩田店(豊橋市平川本町)と豊橋前田店(同前田南町)では地域のB級グルメ「豊橋カレーうどん」を地域と連携しながらそれぞれ提供している。