世界遺産登録された富士山を背景にしながら毎年開催される陸上自衛隊の実弾射撃演習「富士総合火力演習」(通称=総火演)が8月20日~25日の4日間、東富士演習場(静岡県御殿場市)で行われている。
総火演は、実弾を使って行う主要装備品の紹介や、戦闘時を想定したさまざまな作戦を訓練の一環として行う一方で、陸上自衛隊の技術力を広く内外にPRすることを目的としている。期間中、戦車・装甲車約80両、各種火砲約50門、航空機約30機、その他の車両約600両を使って隊員約2400人が演習に参加する。
明野駐屯地・航空学校(伊勢市小俣町明野)からは教育支援飛行隊のパイロット、整備士など隊員約60人が、国産の観測ヘリコプターOH-1(ニンジャ)1機、戦闘ヘリコプターAH-64D(アパッチ)1機、多用途ヘリコプターUH-1J(ヒューイ)2機、同UH-60JA(ブラックホーク)2機の計4機種6機と共に8月上旬から現地に赴き訓練を行っている。
全ヘリコプターはOH-1=3機、AH-64D=2機、UH-1J=3機、UH-60JA=3機、輸送ヘリコプターCH-47JA(チヌーク)=4機、対戦車ヘリコプターAH-1S(コブラ)=3機の計6機種18機。国産の最新鋭「10式戦車」6台によるネットワーク射撃や尖閣諸島や竹島をめぐる領土問題からの対立を想定した演習などが行われる。
演習の公開は20日、22日、24日、25日の4日間。最終日の25日は一般客にも公開され、ライブの映像配信も「USTREAM」「ニコニコ生放送」「ひかりTV」の3媒体で予定している。