全米女子プロゴルフ協会(LPGA)公式戦「2013ミズノクラシック伊勢志摩」の優勝者に手渡される今年の真珠のネックレスは、三種の神器の一つ、八咫鏡(やたのかがみ)をモチーフにしたものになった。
志摩市提供の「ミズノクラシック伊勢志摩」優勝者に贈られる真珠のネックレスは八咫鏡をモチーフ
近鉄賢島カンツリークラブ(6506ヤード、パー72)(志摩市阿児町)で11月8日~10日の3日間にわたり開催される同大会の優勝者には、賞金18万ドル(約1,800万円)のほか、メルセデスベンツ日本(東京都港区)提供のメルセデスベンツV350TREND、志摩市提供の志摩産真珠のネックレス、志摩市観光協会から三重ナルミ食器セットなどが贈られる。
大会会場が真珠養殖発祥の地であることから、真珠業者らで組織する「真珠100年委員会」が、大会2年目から参加選手全員に真珠のピアス(イヤリング)をプレゼントしたり、一般参加者にも真珠付きオリジナルネームタグなどをプレゼントしたりと、必然的に真珠を意識する大会となっている。
優勝者の副賞として贈るネックレスも、当初1回から5回大会まではオーソドックスな真珠の玉を並べただけの長さ40センチのチョーカータイプだったが、上田桃子選手が優勝した2011年から長さを80センチのロングサイズに変更した。
同委員会担当者は「今年は第62回伊勢神宮式年遷宮が執り行われた年。遷宮奉祝の思いを込め、太陽の神様=天照大神のご神体とされる八咫鏡をデザインした。真珠は遷宮62回目にちなみ9ミリ玉2個、8ミリ玉60個計62個を使った」と説明する。
同委員会は真円真珠発明100周年を迎えた2007年、日本真珠振興会(東京都中央区)の内部組織として真珠のイメージアップとPRを目的に発足。参加選手への真珠のプレゼントは、ファッショナブルな衣装でプレーする選手たちの耳に真珠が輝き、選手の活躍の度にテレビなどメディアで紹介されることを狙った取り組み。上田桃子選手が真珠のピアスを着けて優勝した2007年は、同タイプのピアスとイヤリングが約500セット(1セット価格3万~5万円)売れたという。
昨年のチャンピオン・ステーシー・ルイス選手、申ジエ選手(2008・2010年優勝)、パク・ヒヨン選手、服部真夕選手、飯島茜選手の5人のミズノ契約プロも「真珠のアクセサリーがもらえる大会」としてとても楽しみだという。ステーシー選手は「家族で真珠の取り合いでけんかになるほど(笑)」、申選手は「妹がいるのでプレゼントしている。参加選手もみんな楽しみにしている」と話す。服部選手は「今年頂いた真珠を今日も着けてプレーした。大会中も着けてプレーする予定」と約束した。
真珠業界にとって、リーマンショック以来不況が続いていたが、今年に入りアベノミクス効果も手伝い、少しずつ真珠の需要が伸びつつあるという。同委員会にとどまらず伊勢志摩地域全体が、同大会での真珠のPR効果に期待している。「テレビ画面から真珠のピアス(イヤリング)や八咫鏡ネックレスがアップで紹介されるように(祈)」(同委員会)。
大会の模様は、MBS・CBC・TBS系全国28局ネットで同9日14時~15時24分、10日15時~16時54分にテレビ放送する(CS放送GORA =8日11時~15時、19時~22時57分、9日8時40分~11時、21時~22時27分、10日7時25分~9時45分、21時~22時57分)。
前売り入場料は、8日=3,000円、9日・10日=各4,000円。3日間セット前売り入場券は1万円で販売中。当日券は8日=4,000円、9日・10日=各5,000円。近鉄賢島駅から無料シャトルバスを運行。高校生以下は入場無料(要身分証明書提示)。