伊勢神宮内宮(ないくう)前のおはらい町に店を構え、鳥羽の「浦村かき」をメーンに提供する飲食店「宝彩(ほうさい) 伊勢」(伊勢市宇治浦田、TEL 0596-25-5991)が10月2日から、カキ料理の提供を開始した。
浦村カキ17個+1個が付く「カキ定食」、カキフライはカキ2個が1個に
同店は、カキ養殖盛んな鳥羽市浦村で27年間カキ料理を提供してきた「白い橋」店主の迫間正道さんが、店名を変え2011年9月に移転オープンした。長年付き合いのあるカキ養殖業者から直接仕入れる新鮮なカキをカキフライや焼きガキなどにして提供する。カキシーズンにはオープンと同時に行列ができ、1時間以上待っても食べたいとその行列に並ぶ客で賑わうという。
移転して3年を迎えリピーターがほとんどだという同店だが「『9月に入るとカキが食べられる』と思って間違って来店し、フライングする方が毎年続出する(笑)」と迫間さん。「金沢や新潟、東京などからカキを食べにわざわざ来ていただいたのに『また来月に来るよ』と笑顔でほかのメニューを注文してくれるので、大変恐縮している。一般的にRの付く月がカキのシーズンと言われているが(間違ってはないが)、この地方では気候などの影響もあり1カ月あとの10月からが旬になる」と説明する。
「浦村かき」の今シーズンの初の水揚げは9月28日。今年は雨が多かったためカキの身入りが例年よりもいいという(同業者)。迫間さんは「カキ業者さんが一番いいのをうちに出荷してくれるので、味には自信があるが、特に今年はスタートからよく太って甘みも有りとてもおいしい」と太鼓判を押す。
メニューは、テーブルに備え付けの焼き台で焼く殻付きカキ5個、カキのむき身2個を1個にして揚げるカキフライ5個(カキ10個)、むき身が2個入った味噌汁にご飯などがカキが計17個付く「カキフライ定食(Aセット)」(2,700円)。Aセットに焼きガキが付かない「カキフライ定食(Cセット)」(2,000円)など。
さらに迫間さんは「今シーズンから『牡蠣のしぐれ煮』(1,000円)をテークアウト用商品として新発売した。今期はその試食目的も兼ねてしぐれ煮のカキ1個をサービスさせて頂いているので、A定食のカキは合計18個になっている。ぜひご来店いただければ」と呼び掛ける。
営業時間は、10時~16時、水曜定休(水曜が祝日の場合は前日休み)。