夫婦岩(めおといわ)に向かって愛を叫ぶ「夫婦の町の中心で愛を叫ぶ」イベント(通称=めおチュー)が11月16日、二見興玉神社(伊勢市二見町)境内で開催された。「日本愛妻家協会」伊勢支部主催。
「めおチュー」は男岩と女岩がしめ縄でしっかりと結ばれ仲睦(むつ)ましい夫婦岩にちなんで、毎年11月22日「いい夫婦(ふうふ)の日」前後に開いている。今回が6回目を迎え伊勢志摩の風物詩になりつつある。今年は当日の飛び入り申し込みを含め7組の「叫びスト」がエントリーし夫婦岩に向かって愛を叫んだ。
金婚式(50周年)を迎えた70代の熟年夫婦は妻への感謝を、30代の夫婦は家事に子育てにありがとうと感謝と愛をそれぞれ叫んだ。真剣に愛を叫ぶ人に対して、観客は「うわ~、言われたい~」「感動…」「キャー」などと共感し、うらやましく思うまなざしでその場の雰囲気に酔いしれていた。
当日参加を決めた大阪出身の野地貴弘さんは妻の芳恵さんに率直に愛を叫んだ。貴弘さんは「11月10日が1回目の結婚記念日だった。たまたまお参りに来たらこのイベントをやっていたので、『これはやっておかないと』と思い即決。叫び終わった後はとてもすがすがしく、やってよかったと心から思った。妻への愛が公認されたような…なんか不思議な感覚」と話す。
たまたま参拝に訪れたという30代の女性は「私も叫ばれたい(笑)。いい人が見つかったらこの日に合わせて旅行に訪れたい」と笑顔を見せていた。