おかげ横丁(伊勢市宇治中之切町)で5月5日、束ねたショウブの葉を地面に打ちつけて音の大きさを競う「菖蒲打ち大会」が横丁中央の太鼓やぐらの下で行われた。
家に邪気や災厄が入り込むのを防ぐために、古来から強い香りで邪気を払うとされているショウブやヨモギを束にして玄関の軒につるす風習「軒菖蒲」が再現されたおかげ横丁一帯で行われた同大会は、今回で3回目を数える。
端午の節句の厄払いとして小学生の男子8人が登場。トーナメント方式で1対1の対決で1回ごとの勝負で勝ち上がっていくというもの。1人がステージに立ち、構えて気合いを入れると地面にショウブを叩きつける。判定は、音の大きさと叩きつけられたショウブの香りのほかに姿勢や気合いが勝敗のポイントとなる。
大会が始まると、おかげ横丁一帯がショウブの香りで包まれた。昨年度優勝した子どもが2連覇を懸けて臨んだが今回は1回戦で敗退し、勝負の世界の厳しさを味わっていた。