来年5月に主要国首脳会議「伊勢志摩サミット(G7)」が志摩市内で開催されることを記念して地元で取れた7種類の海藻を練り込んだ商品「志摩あられ」の完成発表会が10月23日、志摩市商工会(志摩市阿児町)多目的ホールで行われた。
【その他の画像】G7で地元産海藻7種類を使った「志摩あられ」商品化
開発したのは、「海女のおやつ」としてしられる干し芋「きんこ」を使った高級芋焼酎「志州隼人(ししゅうはやと)」の開発・販売などを手掛ける「志州隼人有限責任事業組合」(坂下啓登代表)。
同組合は、漁を終え疲れた海女は、冷えた体を温めるため海女小屋の中で焚き火をして談笑しながら休憩する。その時にエネルギー源として食べるおやつの「きんこ」や「あられ」に目をつけ商品化。
志摩地方は、古来より裸の女性が素潜りでアワビやサザエなどの貝類を取る海女漁が盛んで「万葉集」には、「御食(みけ)つ国 志摩の海女ならし 真熊野(まくまの)の 小舟に乗りて 沖つ漕ぐ見ゆ」と大伴家持が詠んだ歌が残る。同組合の太田光治さんは「『伊勢志摩サミット』『G7』と『海女』、生産量日本一のアオサやアラメなど地元特産の『海藻』を広くPRできれば」と話す。
あられは主要7カ国(G7)にちなみ、地元(Gimoto)特産の海藻「アオサ」「アラメ」「ヒジキ」「ワカメ」「フノリ」「テングサ」「アカモク」の7種類を使用。パッケージデザインは、G7の国旗とEU(欧州連合)の旗をデザインしたバージョンと志摩の祭りなど伝統文化を描いたバージョンの2種類を用意。味付けには、地元大王町で製造する船越しょう油や粉末にした伊勢エビの殻を入れた塩などを使いG(地元)に特化した。
商品の内容量は、約210グラム。価格は972円。賢島内の施設(志摩マリンランド、賢島パークホテルみち潮、賢島宝生苑、土産店の以志川(いしかわ))、志摩スペイン村など、志摩市内限定で販売する。