ローカル誌「NAGI」、三重県内の古民家レストラン12軒を特集

「NAGI凪(なぎ)」30号(秋号=9月1日発売)は、県内の「古民家レストラン」を特集--Local Magazine, features remodeled restaurants in Mie

「NAGI凪(なぎ)」30号(秋号=9月1日発売)は、県内の「古民家レストラン」を特集--Local Magazine, features remodeled restaurants in Mie

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 三重県内を取材エリアにしている季刊ローカル誌「NAGI凪(なぎ)」30号(秋号=9月1日発売)が、県内の「古民家レストラン」を特集している。発行は月兎舎(げっとしゃ)(伊勢市馬瀬町)。

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 特集では、「古民家レストラン」として三重県内12店舗を取材。もともと私的な空間だったものを人が集える空間にしたという「発想力」、新築する方が簡単なのにあえて古い建物を選択した「オーナーの情熱」、ただ古いだけでなく人を引き付けるような手入れされた庭や料理、スタッフの応対などを総合的に判断し、現代人が「温故知新」と思える「魅力」を備えていることを選定の基準にした。「古い民家」を「再生」「刷新」した空間にこだわったため、古い屋敷そのままの老舗や、「蔵」を再生した店舗は、対象にしなかったという。

 取材した12店舗中、伊勢志摩地域では、1953(昭和28)年に朝熊岳金剛證寺のそばにあった別荘を移築し、その後40年間家族の家として使われ、このほど江戸前鮨の店としてオープンした「伊な勢」(伊勢市神久)や、古い蔵や木造家屋がいまだに残る伊勢の河崎地区にあるアジアンダイニングの店「河崎2丁目食堂」(伊勢市河崎)を紹介している。

 坂美幸編集長は「以前イタリアを旅行した時、古城を利用したレストランやワインバーなどを巡り、『建物』が歴史を語っていることに感銘を受けた。ここ数年、日本でも今あるものを生かそうとする発想が現れ始めたように思う。何でもかんでも「使い捨て」の時代に、先人の知恵と資源の結晶である古民家をリメーク、リフォームして、現代に合う工夫を施すというのは21世紀の循環型社会のお手本。今号を、レストランガイドとしてはもろちん、自宅の改装のヒントに、新居作りのアイデアソースに、未来の古民家レストランオーナーの店舗設計のイメージ作りに、興味深く読んでいただければ」と話している。

 同誌ではそのほか、南伊勢町で鉄などを加熱し金槌で打ち延ばしながら加工して作品を作る鍛造(たんぞう)作家の阪野礼子さんや、志摩市大王町の「シンガーソングドクター」の阿川茂さんなどを取り上げている。三重県内の書店、道の駅などで取り扱っている。価格は670円。

Local Magazine, features remodeled restaurants in Mie

The latest issue of NAGI, a local magazine based in Mie Prefecture, features 12 restaurants that are located in traditional-style, remodeled Japanese houses. The magazine’s main theme is to shed light on the creativity and passion each owner has toward their restaurant. Nagi hopes this issue not only becomes a local restaurant guide, but also a creative inspirational resource for people looking to remodel or build their own houses in traditional Japanese style. The magazine is now available for 670 yen at local bookstores and Michi no Eki within Mie Prefecture.

NAGI@月兎舎関連記事(伊勢志摩経済新聞)

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