昨年開館60周年を迎えた鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽、TEL 0599-25-2555)恒例の水中入社式が3月31日、エントランス正面にある「コーラルリーフダイビング水槽」の中で行われた。
今回で9年連続10回目の入社式は、約100種5000匹の魚たちが泳ぐ同館で最も大きい水槽(水量約800トン、奥行き15メートル、幅16メートル、深さ5.5メートル、水温26度)の中で行われた。
今年の新入社員は計6人。そのうちの飼育研究部に配属される多気郡多気町出身の中西夏希さんと長野県諏訪市出身の真鍋紘也さん、企画広報室に配属される愛知県半田市出身の榊原麻友さんの3人が、初心者マーク付きの空気ボンベを背負って水中での入社式に挑んだ。
水中入社式では、仲野千里館長からの祝辞の後、辞令書が読み上げられ、水中の若井嘉人副館長から中西さんに手渡された。続いて飼育係の先輩からガラス磨き用のスポンジをプレゼントされると、初仕事となる水槽のガラス磨きを行った。
真鍋さんは、水中からマイクを通して「一日も早く一人前の飼育係として生き物とお客さまの架け橋となれるよう頑張ります」とあいさつした。真鍋さんは入社式後のインタビューに「水槽の向こうに人の姿がいっぱいあって、今まで見たことがない世界に感動した」と感想を漏らす。
榊原さんは「(飼育係に配属された)2人とは違って私は広報担当なので日々の動物たちの表情などを写真に撮って紹介するなどイベントの企画を通して、世界一幸せになれる水族館を目指したい」と笑顔で豊富を語った。