近鉄・都ホテルズ(大阪市)は6月5日、G7伊勢志摩サミットの会場となった志摩観光ホテル(志摩市阿児町、TEL 0599-43-1211)で首脳たちが利用したテーブルや部屋、記念撮影した庭園などをメディア関係者に公開した。
【その他の画像】オランド大統領が宿泊した志摩観光ホテルザベイスイートの部屋
5月26日・27日の2日間、同ホテルを舞台に行われた主要国首脳会議「伊勢志摩サミット」。全室スイートルームのホテル「ザ ベイスイート」の屋上庭園で首脳たちが英虞湾をバックに記念撮影をしたスポットやアウトリーチ会合参加の首脳たちを交えて記念撮影した「ザ クラシック」の庭園は、多くのメディアを通して全世界に配信された。
同ホテルは、首脳たちが記念撮影したその場所をそのまま残して宿泊者限定の「館内見学ツアー」の中に組み入れ案内しているほか、「ザ クラシック」のメインダイニング「ラ・メール ザ クラシック」でのワーキングディナー、同カフェ&ワインバー「Lien(リアン)」でのワーキングランチをそれぞれ行った際に使用した「サミットテーブル」を利用した宿泊プラン(1泊2食6万6,000円~)を1日1組限定で提供する。
フランス・オランド大統領は「ザ ベイスイート」のロイヤルスイートルーム4001号室(約210平方メートル、1泊1部屋=21万6,000円~)に、アメリカ・オバマ大統領は昭和天皇や今上天皇が宿泊された「ザ クラシック」最上階ロイヤルスイートルーム616号室(約96平方メートル、1泊1部屋=17万8,200円~)にそれぞれ宿泊。それぞれの部屋に宿泊してサミットテーブルで食事ができるプレミアム宿泊プラン「伊勢志摩サミット開催記念宿泊プラン」として、「ザ ベイスイート」(2泊5食=100万円、1泊2食=60万円)、「ザ クラシック」(2泊5食=80万円、1泊2食=50万円)を提供する。
オランド大統領が宿泊した部屋には書家の甫田鵄川(ぼたしせん)さんによる書「松風拂俗塵(まつかぜぞくじんをはらう)」の掛け軸と共に生け花が、オバマ大統領が宿泊した部屋には建築家の故村野藤吾さんデザインのシャンデリアや椅子やテーブルなど家具が当時のまま備え付けられている。
同ホテル総支配人の南浦彰さんは「サミットが無事終わってホッとしている。さらにサービス、料理の質を向上させていきたい」と話す。総料理長の樋口宏江さんは「カプチーノ仕立ての伊勢エビのクリームスープを気に入っていただいたフランスのオランド大統領からお褒めいただいた。全首脳が立ち上がって握手していただいたのには、料理人冥利(みょうり)に尽きる」と感想を漏らした。
同ホテルは、今年の7月~12月の予約ベースでの宿泊者数が、前年度の「ザ ベイスイート」、前々年度の「ザ クラシック」の宿泊実績数で比較して約2倍になっているという。
各首脳が宿泊した部屋は以下の通り。ドイツ・メルケル首相=「ザ ベイスイート」コーナースイート3001号室、英国・キャメロン首相=同2001号室、イタリア・レンツィ首相=同1001号室(以上、約110平方メートル、1泊1部屋=10万3,000円~)。カナダ・トルドー首相=同スーペリアスイート2009号室(約100平方メートル、1泊1部屋=9万5,000円~)。EU・トゥスク欧州理事会議長及び「ザ クラシック」プレミアムスイート402号室(約79平方メートル、1泊1部屋=14万2,560円)。ユンカー欧州委員会委員長=「ザ クラシック」スイート401号室(約92平方メートル、1泊1部屋=14万2,560円)。議長の安倍首相は「宝生苑(ほうじょうえん)」最上階10階の貴賓室「鳳凰(ほうおう)」(約150平方メートル、1泊2食=1人7万円~)を利用した。