三重県立水産高校(志摩市志摩町)の女子高生によるカツオの解体ショーが12月18日、イオン伊勢店(伊勢市楠部町)で行われた。
【その他の画像】三重県立水産高校の女子高生によるカツオの解体ショー
同校と同店による合同イベント「カツオも恋も一本釣りです!」の目玉イベントとして行われたカツオの解体ショー。水産資源科2年と水産製造・増殖科3年の女子高生が同店の鮮魚コーナー作業所の「舞台」に立った。カツオは同校が持つ実習船「しろちどり」(全長約62メートル、499トン)で海洋・機関科2年生の生徒がグアム沖まで航海し一本釣りで釣り上げた新鮮なものを使用した。
解体ショーは11時、13時、15時の3回行われ、3回とも人だかりができていた。多くの人が高校生の包丁さばきを食い入るように見つめていた。13時からは同校2年生の喜田晴菜さんと中谷美希さんの2人が担当。喜田さんは「3回やった練習ではうまくいったのに、本番ではカツオから血がたくさん出てしまい慌てた。緊張して周りが見えていなかった」と話す。
解体ショーでさばいたカツオは刺し身に切り分けその場にいた人に試食用に振る舞われた。60代の女性は「とても新鮮でおいしい。買えるなら買いたい…。緊張したと思うが、どんどん経験を積んで水産高校を、ひいては日本の水産業を盛り上げてほしい」とエールを贈る。
この日は別会場で、水産資源科の生徒らが作ったカツオを中心とした魚の缶詰などの加工品(21種約240缶)の試食会も同時に行われた。女子高生は「『カツオも恋も一本釣り』と言いたいが、恋の一本釣りはまだまだ…。叶わない願望です(笑)」と恥じらいながら口をそろえた。