伊勢志摩経済新聞の2016年年間PV(ページビュー)ランキング1位は、伊勢市出身でアテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずきさんの結婚式を伝えた記事だった。
【その他の画像】白無垢姿に綿帽子を被った野口みずきさん。結婚式の様子
ランキングは今年1月1日から12月20日までに伊勢志摩経済新聞が配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1.野口みずきさん結婚 地元伊勢市の猿田彦神社で挙式(7月6日)
2.グーグルマップに謎の光 伊勢神宮「月読宮」近く、UFOか神鏡の光か(6月24日)
3.鳥羽水族館「ダイオウグソクムシが脱皮」国内初、世界初の可能性も(2月13日)
4.逆風吹く中、大麻栽培に皇學館大学と三重の神社界が本腰 伊勢麻振興協会(11月2日)
5.志摩の特産品「南張メロン」農園直営カフェ メニューはメロンだけ(2月11日)
6.「伊勢志摩サミット」賢島入り口に右翼団体の車、一時騒然となる(5月26日)
7.伊勢神宮内宮に架かる宇治橋・鳥居に大きな光の輪 風日祈祭の日に(5月14日)
8.鳥羽水族館の「脱皮ダイオウグソクムシ」、息絶える(4月1日)
9.「伊勢志摩サミット」乾杯酒・食中酒に三重の酒が続々採用(5月27日)
10.「伊勢志摩サミット」が開かれる志摩市の海岸から初日の出「ハート」型に(1月1日)
7月4日、野口みずきさんが猿田彦神社(伊勢市宇治浦田)で結婚式を挙げたことを伝えた。地元著名人のハッピーなニュースを地元メディアの伊勢志摩経済新聞が真っ先に伝えることができたことは、とても有り難いことだった。心から祝福させていただいた。「お導きの神さま」として知られる猿田彦神社の主祭神=猿田彦大神の、まさに「お導き」に因るものなのかと感じざるを得なかった。12月3日・4日に行われた「野口みずき杯 中日三重 お伊勢さんマラソン」では野口さんに直接お会いしお祝いの言葉を述べさせていただいた。
2位は上半期で1位になった「UFO記念日」に関連するニュース。グーグルマップで見つけた謎の赤い光を調べていくと、第21代雄略天皇の皇女「稚足姫皇女(わかたらしひめのひめみこ)」(別名=栲幡皇女(たくはたのひめみこ))という斎王(さいおう)の悲しい物語が偶然にも重なっていく。日本書紀には、稚足姫皇女が「神鏡」を土の中に隠したと書かれている。謎の光は、UFOではなくその「神鏡」の光が映り込んだのではというロマンを記事化した。
3位と8位は鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽)のダイオウグソクムシが脱皮をしたニュース。もしかしたら飼育下でのダイオウグソクムシの脱皮は世界初の記録かもしれないが、2カ月たつこと無く死んでしまった。
4位は大麻の栽培に神社界が本気で取り組もうとするニュース。皇學館大学(伊勢市神田久志本町)と三重の神社界が伊勢麻振興協会の主要メンバーとなり、穢(けが)れをはらうために神主が振る「祓串(はらえぐし)」などに使う麻を国産でまかなおうとする取り組み。芸能人が大麻取締法違反の疑いで逮捕されたばかりだったこともあり注目が集まった。
5位には伊勢志摩サミットの食事でデザートとして採用された志摩の特産品「南張メロン」に関連するニュース。「南張メロン」を栽培する生産者が「南張メロン」だけを提供するカフェをオープンした。
6位、9位には、今年5月26日・27日に志摩市の賢島で開かれた主要国首脳会議、通称「G7伊勢志摩サミット」に関連する記事がランクイン。伊勢志摩経済新聞の事務所がある賢島で行われたこともあり、他のメディアよりも島民と同じ目線で見ることができた。
7位、10位にランクインした記事は伊勢志摩からの自然現象を伝えたニュース。伊勢志摩サミットによる警備が強化されている伊勢神宮の宇治橋前大鳥居に太陽の周囲が丸く虹のように見える「暈(かさ、ハロ)」が出現した。今年の元旦には水平線近くの雲がが奇跡のような「ハート」の形の初日の出を作った。
この地で伊勢志摩サミットが開催されたことによって「ISESHIMA」の地名が世界に認識された。伊勢神宮を訪れる外国人参拝者の数も増えている。主要国首脳会議が行われた地域という視点から、この地域がどのような変化を遂げていくか今後も見守っていきたい。