志摩市は、同市の特産品で希少価値の高い「南張メロン」をミズノクラシックLPGA招待選手らに、宿泊ホテルを通してウェルカムフルーツとして振る舞った。
1930年(昭和5年)ごろ同市浜島町南張(なんばり)地区で生産が始った同メロンは皇室にも献上されたほか、1998年放送のバラエティー番組「どっちの料理ショー」(日本テレビ)で特選素材に選ばれたこともあり年々人気が出ており、実際には生産量が少ないためほとんどが生産農家からの直販が主で、「知る人ぞ知る」メロンとなっている。現在、同メロンの生産者は南張温室組合(同市浜島町南張、TEL 0599-53-0758)に加入する7軒で、年間の出荷個数も約4万個程度だという。
同メロンは、昨年もLPGAの選手と関係者らが宿泊するプライムリゾート賢島(同市阿児町鵜方、TEL 0599-43-7211)の調理スタッフにより切り分けられ、選手らが自由に交流できるスペース「LPGAラウンジ」の軽食メニューとして、竹内千尋志摩市長からのメッセージを添えて、10月29日・30日に提供された。
市長のメッセージとして「御食つ国志摩Miketsukuni-Shima Country that provided food for the Imperial Palace. Welcome to Shima city.I want to express a hearty welcome to you.I hope you enjoy our special product “Nambari-Melons”. Mayor of Shima City, Chihiro Takeuchi ようこそ、志摩市へ。心からのご歓迎を申し上げます。志摩市特産『南張メロン』をご賞味ください。志摩市長 竹内千尋」と英語と日本語で添えられた。
同ホテル近藤博樹総支配人によれば、「南張温室組合さんから食べごろを計算してちょうどいい状態で大事に届けていただいたおかげで、選手たちやその家族らは喜んで召し上がり、あっという間になくなっていた」という。