流木を「抱き枕」代わりに眠っていた鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽3、TEL 0599-25-2555)のトドの「ロゼ」ちゃんが2月8日、念願かなって恋人の「キンタ」君とご対面。今日から同じ水槽で夜も共にする。
昨年12月におたる水族館(北海道小樽市)からやって来た「キンタ」が、ようやく伊勢志摩(同水族館)の環境に慣れ、今日から「ロゼ」のいる水槽で共同生活を始める。
「ロゼ」は「キンタ」がやってきてからその声を聞き恋心を抱いて、毎晩「ひとり」寂しく流木を「抱き枕」にして眠っていた。「2月5日に初めて『ふたり』を対面させたがけんかすることなく、仲良く過ごしてくれたので、今日から一緒に生活させようと思う」とアシカ担当飼育員の飯坂さん。
「初めは、ほかのアザラシたちが新参者の『キンタ』に、興味を示して寄ってくるシーンもあった。あいさつ代わりなのか(?)ハイイロアザラシの『リト』に追いかけられる場面も。『キンタ』にしてみてもアザラシを見るのは初めてだから、追いかけられてさらにびっくりしたのでは」(飯坂さん)と「キンタ」のエピソードを話す。
この日「キンタ」が登場したのは10時の「食事タイム」。その時は「ロゼ」も「キンタ」も色気よりも食い気のようで、お互いを意識することはなかった。食事が終わり満腹になると、それぞれじゃれ合ったり、水中を一緒に泳いだり、ラブラブで仲良く過ごした。
「『ロゼ』は『キンタ』と会ってからは流木を『抱き枕』にしていないようなので、やはりその時は寂しかったのかも。このまま仲良くしてくれて、来年には『ジュニア誕生』とうれしい報告ができれば」(飯坂さん)と期待を寄せる。
営業時間は9時~16時30分。入館料は、大人=2,400円、小人=1,200円。
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