三重県亀山市「亀山ジャンクション(JCT)」と滋賀県大津市「草津田上インター(たなかみ)」間49.7キロが2月23日、「新名神高速道路」として開通する。伊勢神宮内宮-京都駅間の所要時間が1時間55分となり、現道利用と比べ50分短縮される。事業主体は、中日本高速道路(NEXCO中日本、名古屋市)と西日本高速道路(NEXCO西日本、大阪市)。
1993年に着工した同道路の総事業費は4,652億円。今回の開通により名神高速道路、一般国道1号などの交通渋滞の緩和、名神高速道路とダブルネットワークが構築され降雪、集中工事、重大事故、地震災害などの発生時、相互の迂回(うかい)路として、また環境負荷の低減、緊急医療の支援、地域産業の発展、物流の効率化、観光の発展などの効果を見込んでいる。
広域伊勢志摩圏への効果では、観光施設などの関係者は京都、滋賀、大阪北部方面からの観光客の流入に大いに期待がかかる(伊勢神宮内宮-京都駅間の所要時間、鉄道の場合=約2時間20分、現道路の場合2時間45分)。
ミキモト真珠島(鳥羽市鳥羽)の松崎功さんは「京都、滋賀方面からがとても便利になるで(観光客の増加に)大いに期待している」、伊勢志摩観光コンベンション機構(伊勢市二見町)の水口良之事務局長は「大阪の高槻市、茨木市、吹田市、箕面市などからの観光客や修学旅行生が増えれば」、志摩スペイン村パルケエスパーニャ(志摩市磯部町)の中公司さんは「伊勢湾岸自動車道、東名阪自動車道と併せて高速道路網が整備され、志摩までもより近くなったので集客に結びつけば」と、一様に期待を寄せている。
東名阪自動車道(鈴鹿、亀山PAスマート、亀山)または新名神高速道路(甲賀土山、信楽、草津田上)のいずれかのインターを出入りし、かつ新規開通区間(亀山-草津田上)を利用する全車両を対象に2月23日~6月30日、通常料金を最大半額割り引く早期開通割引も行う。
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