かば焼きにならずに済んだ希有(けう)なウナギが12月20日、伊勢シーパラダイス(伊勢市二見町)に入館し、21日から水槽の中で暮らしている。
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今年4月に新たにオープンした展示スペース「まる見え!バックヤード」の水槽の中で暮らすことになったウナギは、突然変異によって体の色が白黒まだら模様。
水族館事業部係長の安齋奈央さんは「松阪市にある飲食店『炭焼きうなぎ わかや本舗』の店内水槽の中に、11月から入れられ人気者になっていたそうで、店主の大久保博之さんから、子どもの頃から当館を訪れたくさんの水生生物に親しんできた思い出があり、未来の子どもたちにこの珍しい生命の神秘を伝えたいという思いから寄贈の申し出があった」と説明する。
安齋さんは「このウナギは通常の黒っぽいものとは異なり、白黒のまだら模様が特徴。自然界では数万匹に1匹という確率で現れると言われている。自然界では体の色が目立つため天敵にすぐに見つかり食べられ短命で終わることが多い。大久保さんに聞くと愛知県の養鰻場から珍しいウナギがいると言われたので引き取ったそうで、最初から、かば焼きにする予定はなかったそう。ぜひ、この奇跡のウナギに合いに来てもらえれば」と呼びかける。
開館時間は9時30分~17時。入館料は、大人=2,100円、小中学生=1,000円、幼児(4歳以上)=500円、シニア(65歳以上)=2,000円。