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皇学館大「ふみくら倶楽部」がワークショップ 活躍の場、学外へ広がる

皇学館大「ふみくら倶楽部」がワークショップ 活躍の場、学外へ広がる

皇学館大「ふみくら倶楽部」がワークショップ 活躍の場、学外へ広がる

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 皇学館大学(伊勢市神田久志本町)付属図書館を中心に活動する学生ボランティア団体「ふみくら倶楽部」が2月11日、亀山市立図書館(亀山市御幸町)で子ども向けワークショップ「わたしの本棚をつくろう」を開催する。

【その他の画像】皇学館大学付属図書館運営ボランティア団体「ふみくら倶楽部」が考えた「My Box」

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 ふみくら倶楽部は昨年、NPO法人「知的資源イニシアティブ」(東京都千代田区)が図書館に関する先進的な取り組みに対して表彰する「Library of the Year 2024」で協賛社特別賞を受賞。「地域社会と大学図書館をつなげる開かれた学生協働活動」が評価された。

 ふみくら倶楽部は2016(平成28)年、当時の同大文学部国文学科の図書館司書課程で学んでいた学生有志が大学図書館の活性化や地域貢献活動などを行うために設立。今年で節目の10年目を迎える。現在の部員数は22人。

 2022年12月~2023年3月には、鳥羽市立図書館(鳥羽市大明東町)と連携し企画した展示「My box(マイボックス)」を行った。写真家・中村ゆきこさんとのコラボで実現した展示法で、紹介したい本を木箱の中に入れ、本の内容に合ったイメージを中村さんの写真と共にテーマを決めデザインするもの。カラフルなビジュアルで飾ることでボックスごとのテーマが分かりやすくなり、紹介したい本が読みたくなる工夫を施す。

 マイボックスの評判が県内の図書館でシェアされると、昨年11月には三重県立図書館(津市一身田上津部田)でも子ども向けワークショップ「MyBoxを作ろう!」を開催。今回は、それに次ぐ開催となり、同部の活動が大学図書館の枠を飛び出して広がりを見せている。

 マイボックス以外にも、過去に一度も借りられていない本を紹介する「貸出回数ゼロの本」展示や俳優・吉岡里帆さんらが出演するNHKの番組「理想的本箱 君だけのブックガイド」とコラボした展示など活発に活動する。

 同館職員の井上真美さんは「従来の職員目線よりも学生目線で企画が生まれることのほか、職員だけでは頻繁に企画実施できないので次々と企画実施してもらえるのでとてもありがたい。さらにあっちもこっちも楽しくしてくれる。学生たちの活動から生まれるさまざまな広がりがとても有意義」と打ち明ける。

 同科4年で前副部長の西潟史有香さんは「図書館総合展にこれまでの活動をポスターに落とし込み展示したこともいい経験になった。全国学生協働サミットフォーラムでの参加も刺激になった。本が好きなので将来、出版業務に関わりたい」、同科3年で現部長の北吉彩七さんは「お薦めした本が借りられていると、とてもうれしく、その度にやりがいを感じる。将来、作られた本を広めたり、好きな本を通して人が集まる場を提供したりできれば」と話す。

 亀山市立図書館でのワークショップの開催時間は10時~12時。参加無料。定員10人先着順。

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