ゆっくり飛ばさず完走を目指して――「サイクルマラソン鳥羽志摩線大会」(事務局=志摩市阿児町鵜方、TEL 0599-43-8302)が9月14日、402人のサイクリストを迎え開催された。
サイクルマラソン「鳥羽志摩線(飛ばしません)」に参加する選手たち
今年で10回目を迎える同大会は、鳥羽市と志摩市を結ぶ風光明媚な観光道路=パールロードをメーンコースとして、69キロ(参加者=96人)、93キロ(同=145人)、120キロ(同=161人)のコースを設定。同市志摩町を一斉にスタートし、69キロコースは的矢展望台を、93キロコースは鳥羽展望台を、120キロコースは鳥羽市民総合体育館を折り返し、再び志摩市のスタート地点まで戻る。鳥羽展望台は標高160メートルの場所にあり、景色は最高で「幸せ」だが坂道が続き「辛さ」も味わうことになる。
今大会では、南は大分県、北は宮城県からの参加があり、最高齢は74歳だった。自転車の車種にもこだわらないためロードレースタイプやマウンテンバイクのほかにも折りたたみ自転車やリカンベントでの参加もあった。
山下弘実行委員長は「10年前の第1回大会の参加者はわずか60人だったが、その時の参加者のウエア、自転車がとてもカラフルで格好よく印象深かったのを今でも覚えている。大会名の通り『飛ばしません』を合言葉にスタートしたが、坂道の過酷さに『飛ばせません』と冗談をいいながら何回も参加してくれる人もいて、ありがたく心より感謝する次第。これからも継続していければ」と話す。