これまで捨てられていたものや正規のルートでは販売しにくいものを掘り起こし、付加価値を付け商品化して販売しようとする事業「小さくてもきらりと光るアウトレットブランド開発事業(豊潤な志摩の海が育んだ埋もれた資源を大きな宝へ)」の第2回会議が8月28日、志摩市内で開かれた。
「真珠のハンドクリーム」「伊勢エビロールパン」「南張メロンパン」
志摩市商工会メンバーらが中心となって組織する「小規模事業者新事業全国展開支援事業委員会」の今年度のメーン事業として、真珠貝の真珠層を取り出して粉末にしその効能を研究し商品化する「真珠のハンドクリーム」や、伊勢エビの殻を粉末にし塩と混ぜて作る伊勢エビの風味を生かした「伊勢エビ塩」を元に作る「伊勢エビロールパン」「伊勢エビかまぼこ」「伊勢エビしんじょ」、同市浜島町南張地区で栽培する「南張メロン」を使った「南張メロンパン」「南張メロンシャーベット」の開発を行う。
この日は、委員会メンバーらとマスコミ関係者らに試作品が披露され、併せて試食会が行われた。
志摩・度会商工会広域連合統括の小河孝委員は「志摩には価値があるにもかかわらず捨てられているものがまだまだ多くある。そうした資源を有効に生かし、新商品の開発につなげていきたい。このほかにも三重大学と共同研究中のアコヤ貝の身を使用した商品や、的矢カキなどを使用したオイスターソースも試行錯誤しながら開発中」と説明する。