志摩観光ホテル・クラシック蔵・藤田嗣治の大作「野あそび」、神戸に渡る

志摩観光ホテル・クラシック・メーンダイニング「ラ・メール」に掲げられている藤田嗣治の大作「野あそび」

志摩観光ホテル・クラシック・メーンダイニング「ラ・メール」に掲げられている藤田嗣治の大作「野あそび」

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 志摩観光ホテル・クラシック(志摩市阿児町神明、TEL 0599-43-1211)のメーンダイニング「ラ・メール」に掲げられていた藤田嗣治(つぐはる)の大作「野あそび」が神戸に渡った。大丸ミュージアムKOBE(兵庫県神戸市)で1月8日から開催される「よみがえる幻の壁画たち レオナール・フジタ展」の目玉作品の一つとして展示される。

志摩観光ホテル・クラシック・メーンダイニング「ラ・メール」に掲げられている藤田嗣治の大作「野あそび」、神戸に渡る。

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 TBSドラマで木村拓哉さんが主役を演じて話題を集めた山崎豊子さん原作の「華麗なる一族」(2007年)の舞台にもなった同ホテルメーンダイニングで、英虞湾に落ちる夕日が見られるテーブルとともに、藤田嗣治の油絵「野あそび」が掛かるテーブルは「フジタテーブル」と名付けられ、今も客からのリクエストが多い席になっている。

 2008年夏、全国5カ所を巡回した「没後40年 レオナール・フジタ展」では延べ30万人を超える動員を記録するほど人気の高い、日本人でありながらフランス人「レオナール・フジタ」としてその生涯を終えた藤田嗣治。同展では、独自のスタイルを確立し大画面の構成に挑み、晩年を過ごした仏エソンヌでの大作群を中心に「幻の作品」と言われた縦横3メートルの大作「構図」の連作2点と、「構図」と対をなす「争闘」の連作2点などを展示する。

 「野あそび」は、日本に残る大作の一つで、昨年6月に期間限定の特別展示として横浜そごう美術館に出品して以来の2度目の展示。作品は、1936(昭和11)年当時の丸物百貨店(旧近鉄百貨店・PLATZ近鉄、2007年閉店・解体)の壁画として東郷青児とともに依頼され描いたもの。「左右でモダンな衣装とクラシックな衣装を着た女性を描き、『百貨店』というモード(流行)を意識して制作されたのでは」と、同展企画を担当したキュレイターズ(東京都渋谷区)の水野昌美さんは推測する。

 開館時間は10時~20時(最終日は17時まで)。入場料は、一般=1,000円、大高生=800円、中学生以下無料。今月28日まで。

伊勢志摩経済新聞VOTE

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