鳥羽市市民文化会館(鳥羽市鳥羽3)で9月5日、「新宿トラッドジャズフェスティバルin鳥羽」が開催され約550人の観客を魅了した。
新宿トラッドジャズフェスティバルは毎年春と秋に東京・新宿で開催されるジャズイベント。春には130以上のグループがホールで熱い演奏を繰り広げ、秋には新宿3丁目の20店舗以上の飲食店や路上などがステージになり街全体がジャズで包まれる。
同フェスは、新宿トラッドジャズフェス発起人の永谷正嗣さんと同市在住の鈴木剛さん(同実行委員会委員長)が北牟婁郡紀北町(旧海山町)相賀小学校、潮南中学校時代の同級生で、旅館「扇芳閣」(同)の敷地内に2007年に完成した「音楽人形館」にジャズ演奏する人形約4,000体を寄贈したことに始まる。「鳥羽市民に本物のジャズ演奏を聞いてもらいたい――」と永谷さんと鈴木さんの思いが形になった。
自らも演奏しステージに立った永谷さんは「今年は会場から大きな手拍子が起こって驚いた。その手拍子のおかげでとても楽しかった。会場が一体感に包まれ感動した」と感想を漏らした。鈴木さんは「もっと多くの人にジャズを聞いてもらいたいと思うので、来年はさらに集客に力を入れたい」と意欲をみせる。
一行は翌日、鳥羽の離島・答志島に渡り、答志中学校の生徒らにジャズの演奏を披露した。