広域通信制高校の「代々木高校」(志摩市阿児町神明)が取り組む「伊勢志摩元気プロジェクト」の一環で、2007年からスタートしたバーチャルコミュニティー大学「賢島大学」(同、TEL 0599-43-6177)が、今年5年目を迎える。
英虞湾に浮かぶ間崎島の廃校で「さくら運動会」-賢島大学などが企画
同大学は、産・官・学・民の協働事業で運営し、伊勢志摩に住む人や伊勢志摩に興味をもつ人が、地域の風土や歴史、文化などを学びそれを体系化し、地域をさらに元気にしようとするもので、年10回程度の講演会と、運動会やキャンプなど伊勢志摩のフィールドを生かしたイベントなどを企画し実践する。
今年度も、伊勢志摩の自然環境やその環境を生かした観光などについて学んだ。志摩観光ホテル(同)の山下勝康支配人や宮崎英男総料理長、三重大学創造開発研究センター(津市)の松井純さんらを招いて講演会を開いてきた。
今年度最後となる授業が2月17日、同校の会議室で開催され、この日はリクルート(東京都千代田区)じゃらんリサーチセンターのエリアプロデューサー黒沢浩之さんから2010年の宿泊者調査データを基に三重県の現状説明を受けた後、この地域における展望などを聞いた。
代々木高校校長の一色真司さんは「多くの人の意識と行動で、地域が元気になっていく。その意識づけと行動を起こすきっかけに賢島大学がなれば」と話す。
同大学への入学には年会費3,000円が必要。入学は随時受け付けている。