伊勢志摩から直線距離で200キロ以上ある富士山が5月18日で、3日連続の観測記録を更新した。気温が暖かくなっている初夏に3日連続で観測できることは大変珍しい。さらに、朝日が富士山と同じ形をして現れた。
16日の富士山は明け方にうっすらと見えると、朝日の出現とともに消えていった。17日は夜明けとともに水平線の上に裾野までくっきり雄大な姿を現した。18日は雲の上から山頂付近だけが顔を出していた。
気温が上昇すると水蒸気の発生などが原因で伊勢志摩からはほとんど見ることができないが、この3日間は大陸から移動してきた乾燥した高気圧に覆われ、気温が下がる朝方により空気がきれいになったため富士山観測の好条件がそろった。
そんな富士山を意識するかのように、志摩から撮影した朝日が水平線から顔を出すと丸かった形が次第に富士山のように変化して人々を魅了した。