伊勢の風土を生かし日本の文化を伝え実践するセミナーなどを企画・開催するNPO法人五十鈴塾(伊勢市宇治浦田、TEL 0596-20-8251)が5月9日、新茶薫る5月の特別企画講座で「無農薬・有機栽培のお茶作り見学」を開催した。
こだわり無農薬有機栽培の伊勢茶を作る「豊翠園」で茶めし入りの弁当を食べる。
特別企画講座は、無農薬・有機栽培などこだわりの茶を製造する「豊翠園(ほうすいえん)」(度会郡度会町平生、TEL 0596-62-0032)を訪ね、茶畑や荒茶工場などを見学するもの。この日は26人の参加があった。
豊翠園は江戸時代から茶を栽培し、現在の鳥羽才裕社長で4代目。34年前から茶の有機栽培に取り組む。日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会から有機JASの認定も受ける。茶以外の農産物も有機栽培で作るグループを町内に組織し「こだわり百姓一家」ブランドで人気が高い。
今年の茶の生育について、鳥羽社長は「今年3月には霜の被害を受け、寒さの影響を心配したが、先日からの雨でまずまずの状態になってきた。これから日に日に茶葉の成長を見るのが楽しみ」と話す。
東雲(しののめ)あきら同塾事務局長は「鳥羽社長から直接栽培の苦労などを聞いてとても勉強になった。実際に食べて品種や場所によって茶葉の味が全然違うことに驚いた」と感想を漏らした。
同参加者は、豊翠園の有機米と茶の「茶めし」をメニューに入れた地産地消でこだわりの弁当などを販売するキャリオン弁当(伊勢市藤里町)の弁当を昼食に取り、豊翠園の出来立ての薫り高い新茶を楽しんだ。
※お詫び
2009年5月12日から掲載しておりました本記事に使用しておりました画像が、豊翠園様の茶畑ではなく中西様の茶畑であることが判明しました。ご迷惑をお掛けしました関係者には深くお詫び申し上げます。