20年に一度の式年遷宮が執り行われている伊勢神宮で、10月2日の「遷御(せんぎょ)の儀」で神様の引っ越しを無事終えた内宮(ないくう)新宮への参拝客が増えている。
翌3日、開門時間となる5時の時点では多くの参拝者が列をなしていた。朝8時の時点で宇治橋を渡った参拝客は3000人を越えた。初詣で賑(にぎ)わう1月にも増して晴れ姿で正装した人たちが目立った。
この日は、神様への最初の食事となる「大御饌(おおみけ)」が朝6時に、次いで10時に天皇陛下からの幣帛(へいはく)を勅使が納める「奉幣(ほうへい)」が、14時からは古殿内の幣帛や神宝などを正殿に移す「古物渡(こもつわたし)」、17時、19時からそれぞれ「御神楽御饌(みかぐらみけ)」「御神楽」が奉納された。
4日からは外宮(げくう)での式年遷宮関連行事が続き、5日20時から内宮同様の「遷御の儀」が執り行われる。