南伊勢町で捕獲された2.04キロの巨大伊勢エビが10月21日、鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽、TEL 0599-25-2555)に婿入りし、23日から「伊勢志摩の海・日本の海」ゾーンの水槽で一般公開された。
普通よりも少し大きいサイズの326グラムの伊勢エビと2.04キロの巨大伊勢エビを持つ広報担当の堀本佳奈さん
巨大伊勢エビは、18日に南伊勢町田曽浦で水揚げされたものを同町の鮮魚店経営者が落札し同館に寄贈した。触角の根元から尾の先までの長さ約38センチ、触角の長さを入れると約86センチになるオス。通常取引される普通サイズといわれるもので200~300グラム、特大サイズでも500グラムの大きさ。同館の甲殻類などを担当する帝釈元(たいしゃくはじめ)さんは「おそらく10年以上生きながらえたもので、国内最大級では?」と話す。
同館では昨年同じ2.04キロのサイズの伊勢エビが志摩市波切で水揚げされ持ち込まれたが、脱皮をした後弱ってしまい死んでしまった。帝釈さんは「脱皮をしたときが殻も柔らかいので外敵からの影響を受けやすい。今回の巨大伊勢エビは前回のものとまったく同じサイズ。大切に育てたい」と説明する。
巨大伊勢エビを水槽に移した瞬間、ゴンズイの大群がいる隅の居場所を押しのけ、悠々とした態度でその水槽の「主(ぬし)」に君臨した。同館広報担当の堀本佳奈さんは「たくさんの人に見に来ていただければ」とPRする。
営業時間は8時30分~17時00分(11月1日~3月20日9時~16時30分)。入館料は、大人=2,400円、小人=1,200円、幼児(3歳以上)=600円。