伊勢志摩の特産品であり養殖でありながら宝石の一つとして唯一世界で認められている真珠を使った「三重県アートジュエリー展」が12月3日~7日、伊勢志摩ロイヤルホテル(磯部町的矢)で開催された。主催は三重県アートジュエリー協会(志摩市阿児町神明)。
真珠の珠が2つくっついた変形真珠をうまく活用した昆虫?の行進
同協会は昨年、「世界に誇れる真珠をもっと美しく輝かせ、ジュエリー商品ではなく芸術品にしていこう」と彫金の技術を持つ職人やジュエリーデザイナーら約50人で設立。昨年第1回を開催し延べ2,500人を集めた。今回の展覧会は2回目となる。
作品は、伊勢志摩産のアコヤ真珠をアクセントにしたデザインのものをメーンに、シルバーやゴールドの地金を自由自在にデザインしてアートとして仕上げたもので、中には熊野の特産の那智黒石を加工してアクセサリーにしたものも。
同協会理事長の中北幸久さんは「江戸時代の作家たちの遊び心は素晴らしいと思う。我々はまだまだその発想力には及ばないが、国産アコヤ真珠の品質の素晴らしさ、品の良さを再評価してもらえるように、時代を引っ張っていけるような小さくても気品あるデザインのジュエリーを作り出していきたい」と意欲をみせる。