松阪高速船(松阪市大口町築地)は12月20日、松阪港と中部国際空港(セントレア)を結ぶ海上アクセス「松阪ルート高速船」の運航を開始する。
航路名は、地元松阪市出身の国学者本居宣長が鈴の愛好家であり旧宅を「鈴屋」と名付けていたことに因んで「鈴」をシンボルとして「松阪ベルライン」とした。
松阪港とセントレアの海上を約45分で結び、1日7往復。運航する船は「すずかぜ」で、定員は108名。速力約31ノットで運行可能、アルミニウム合金製双胴船で波によるゆれも少なくバリアフリーを重視した設計になっているという。そのほか、待合室には無料で利用できるパソコンを3台用意、また無線LANによるインターネット接続も自由に利用可能。
同社営業部長の冨田友和さんは「まずは松阪ルートが就航したことを認知してもらうことが重要。そして、松阪といえば『松阪牛』。松阪牛を食べてから伊勢志摩や熊野古道へでかけるツアー客が増えれば」と期待を寄せている。現在は地元の旅行会社がセントレアまでの日帰りツアーを企画し、まずまずの乗船予約があるという。
料金は片道大人=2,100円(中学生以上)、小人=1,050円。無料駐車場約530台に、松阪駅からのシャトルバスも大人100円の料金で毎日運行する。ホームページから乗船予約もできる。