7月15日夜、恒例の伊勢神宮奉納全国花火大会(伊勢市)が宮川河畔で開催された。
昭和28年に行われた第59回神宮式年遷宮を記念して始められ、今年で54回目を迎えた同大会は、北は秋田県から、南は鹿児島県まで、全国の花火師50業者が腕を競い合うことでも知られる。
今大会から音楽付きスターマインの出品が可能となったことから内容もさらに充実し、当日は、打ち上げ花火やスターマインなど計約9千発が初夏の夜空を彩り、約20万人(主催者発表)の観客を魅了した。フィナーレは、第62回神宮式年遷宮(じんぐうしきねんせんぐう)イメージソング「鎮守の里(作詞・作曲 藤井フミヤ)」に合わせたワイドスターマインで締めくくられ、感動の余り涙する人の姿も見られた。
「神宮式年遷宮」とは20年に一度、社殿を建替え、御装束や御神宝を新調して御神体を移し変える大祭のことを言う。1回目は西暦690年、持統天皇の時に開催され、以来戦国時代に途絶えることはあったが、約1,300年に渡って続けられている、第62回神宮式年遷宮は平成25年(2013)開催の予定。