三重県産の食材のこだわる276店を特集したタウン情報誌「月刊simple(シンプル)」が3月10日、発売された。発行はゼロ(伊勢市御薗町)。
特集タイトルは「みえの恵みごはん」。表紙には、三重県の地形をかたどったちらしずしと鈴木英敬三重県知事をあしらった。ちらしずしの食材は、伊賀米、伊勢エビ、メバチマグロ、キンメダイ、アナゴ、真珠貝の貝柱、アオサノリ、菊花、タマゴ、ワサビ菜など100%三重県産。同誌編集スタッフが「鮨暁(すしあかつき)」(志摩市阿児町)店主に依頼したもの。担当の早川篤さんは「特集ページとしては異例の75ページを割いた」と力を込める。
広域伊勢志摩圏内では100店舗以上の飲食店を紹介。伊勢エビや的矢カキ、浦村かきなど新鮮な海産物のほか、玉城町産の玉城豚や南伊勢町産の黒豚などの地域のブランド豚を扱う店も紹介する。
早川さんは「食の安心・安全への関心は消費者に限らず飲食店オーナーにも広がってきている。読者から寄せられるアンケートはがきにも『安心・安全食材を使う飲食店を紹介してほしい』というリクエストも年々増えている」と説明する。
「三重県農水商工部マーケティング室では県産の食材をブランド化しようと『みえ地物一番』というキャンペーンを進めている。地域でも少しずつ意識の変化が現れ始めている。ただ、今回の取材でまだまだ浸透していない部分もあるように感じた。今号がきっかけとなり、さらに意識が高まれば」とも。
価格は390円。県内の主要書店、コンビニで販売する。